大規模リフォームなしでキッチンを一新する10の実践アイデア

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先に結論:キッチンは「総とっかえ」しなくても、雰囲気は変えられる

最近よく考えるんだけど、キッチンの雰囲気変えたいなって思っても、全面リフォームってなると正直、腰が重いよね。費用も時間も、あと精神的なストレスもすごい。でも、諦める必要はなくて、実は大掛かりな工事をしなくても、キッチンを今っぽく、自分らしく「リフレッシュ」する方法って結構ある。

ポイントは、全部を新しくするんじゃなくて、一部分だけ、効果的な場所だけを「編集」する感覚。色を変えたり、ちょっとしたパーツを交換したり。そういう小さい積み重ねで、驚くほど全体の印象って変わるもんだから。流行りを全部追う必要はなくて、自分のキッチンに合うものを少しだけ取り入れるのがコツかな。

よくある成功パターンってどんな感じ?

じゃあ、みんなどんな風にやってるのか。いくつか成功パターンがあると思う。例えば「カラーチェンジャー」タイプ。これは、キャビネットとか壁の一面とか、とにかく「色」で空間の印象をガラッと変える人たち。インパクトがでかい割に、やること自体はシンプル。

もう一つは「マテリアルスワッパー」かな。これは、取っ手とか、蛇口、照明みたいな「素材感」のあるパーツを交換するタイプ。色の変更ほど派手じゃないけど、空間の質がぐっと上がる感じ。安っぽさが消えて、洗練された雰囲気になる。正直、こっちのほうが玄人好みかも。

金物と壁紙を変えるだけで、ここまで印象が変わる
金物と壁紙を変えるだけで、ここまで印象が変わる

じゃ、具体的にどうやる?ステップと要点

よし、じゃあ具体的にどんな手があるか。これはもう、パズルのピースを組み合わせるみたいなもんだと思う。一つだけやってもいいし、いくつか組み合わせてもいい。自分のキッチンと予算と相談しながら決めるのが大事。

  • 金物の交換。これが多分、一番手軽で失敗しない第一歩。キャビネットの取っ手とか、引き出しのつまみとか。最近は一昔前のクールなステンレス系から、ちょっと温かみのあるゴールドとか真鍮、黒マットなんかが人気。ドライバー一本でできるし、これだけでも「なんか変えた?」って感じになる。
  • キャビネットの塗装これはインパクト最大級。でも、正直一番めんどくさい。一番大事なのは下準備。やすりがけして、プライマー塗って…。ここで手を抜くと、数ヶ月でペンキが剥がれてきて最悪なことになる。塗料もちゃんとしたキャビネット用のものを選ばないとダメ。
  • 床の張り替え。床って面積が広いから、変えると部屋全体が生まれ変わる。今は本当に便利なのがあって、シールみたいに貼るだけのフロアタイルとか、はめ込み式のものとか。木目調、石目調、いろいろある。ただ、キッチンは水も油も飛ぶし、人がよく歩くから、耐久性と耐水性があるやつを選ばないと後悔する。
  • 壁の塗装・壁紙。全部の壁をやるのは大変だけど、一面だけ色を変える「アクセントウォール」なら、かなり手軽。特に貼って剥がせるタイプの壁紙は、賃貸物件でも挑戦しやすくてすごくいい。棚の裏とか、キャビネットの内側に貼るだけでも、開けたときにかわいくてテンション上がる。
  • オープン棚(見せる収納)へ変更。これも流行ってるよね。吊り戸棚の扉を外しちゃうとか、壁に新しく棚板を取り付けるとか。狭いキッチンが広く見える効果もある。…でもね、これは罠でもある。雑誌みたいにオシャレな食器が並んでないと、ただの雑然とした棚になる。片付けが苦手な人には、正直おすすめしない。
  • 照明器具のアップグレード。意外と見落としがちだけど、効果は絶大。アイランドキッチンの上にペンダントライトを吊るすとか、それだけで一気にカフェっぽくなる。照明を変えるなら、スイッチプレートも忘れずに。照明の金具と色を合わせるだけで、ぐっと統一感が出る。
  • 家電の見た目を変える。冷蔵庫とか食洗機って、キッチンの印象をかなり左右する。でも買い換えるのは高い。だから、リメイクシートを貼るのがおすすめ。金属っぽいシートとか、カラフルなやつとか。特に面積の大きい冷蔵庫に貼ると、効果は大きい。あと、レンジフードも交換しやすいパーツの一つ。

で、どれが一番コスパいいの?時間と費用で考えてみる

選択肢がいっぱいあるのは分かったけど、じゃあどれから手をつけるべきか。時間とお金のバランス、つまり「コスパ」で整理してみると分かりやすいかもしれない。もちろん、あくまで目安だけどね。

やること かかる時間(目安) かかる費用(目安) 個人的な注意点とかコメント
金物の交換 1〜2時間 ドライバー一本でいける。一番手軽で満足度高い「最初の一歩」。
壁紙(一部分) 半日ぐらい アクセントウォールならすぐ終わる。柄合わせが必要なやつは、ちょっとだけ根気がいるかも。
照明の交換 2〜3時間 電気工事士の資格がいるやつもあるから要注意。天井のシーリングライトを交換するだけなら簡単。
キャビネット塗装 2〜4日 乾燥時間!これが本当にネック。下地処理をサボると、かけた時間と金が全部ムダになる。マジで。
床の張り替え まる一日 中〜高 キッチンの面積によるよね。でも見た目の変化は一番デカい。賃貸なら元の床を傷つけないように養生必須。
オープン棚設置 半日〜1日 低〜中 壁の裏に下地があるか確認しないと危険。あと、さっきも言ったけど、これは「見せる」収納。センスが問われるやつ。
貼って剥がせる壁紙なら、賃貸でも挑戦しやすい
貼って剥がせる壁紙なら、賃貸でも挑戦しやすい

海外トレンドと日本のキッチン、ちょっと違う注意点

よく海外のインテリア雑誌とかサイト、例えば Apartment Therapy とか見ると、すごく大胆なリフォーム例が出てくる。でも、あれをそのまま日本のキッチンでやろうとすると、ちょっと待って!ってなることが多い。特に、家のサイズ感と生活習慣が違うから。

例えば、「オープン棚を壁一面に!」みたいなスタイル。向こうの広くて乾燥したキッチンならいいかもしれない。でも、日本の、特に都市部のコンパクトなキッチンでやるとどうなるか。まず、地震がちょっと心配。あと、日本の料理って結構油を使うし、湿度も高いから、オープン棚の食器や鍋がベタベタになりがち。掃除が大変。だから、もしやるなら壁一面じゃなくて、スパイスラック程度に留めておくのが現実的かな。

あと、「壁を大胆な色にペイント!」っていうのも、日本では注意が必要。そもそも「賃貸物件」が多くて、壁にペンキを塗るのがNGな場合がほとんど。そういう意味では、日本の住宅事情には、貼って剥がせる壁紙のほうが圧倒的に合ってる。IKEAとか無印良品みたいな場所で手に入るDIY向け製品は、こういう日本の事情もよく考えて作られてる感じがするね。

これはやめとけ、ありがちな失敗談

よしやるぞ!ってなる前に、よくある失敗パターンも知っておいたほうがいい。転ばぬ先の杖ってやつ。

  • トレンドの追いすぎ:ちょっと前までマットな黒が流行ってたけど、最近は真鍮とかゴールド系がきてる。流行りを追いかけて毎年パーツを交換してたらキリがない。タオルとか、小さい飾りとか、すぐ交換できるものでトレンドを取り入れるのが賢い。
  • 下準備をなめてかかる:特に塗装。何回も言うけど、やすりがけとか、マスキングテープとか、プライマーとか。地味な作業だけど、仕上がりの9割はここで決まる。ここを面倒くさがると、本当に悲惨な結果になる。
  • 自分のスキルを過信する:電気の配線とか、水道の配管とか。これは素人が手を出すと、漏水とか火事とか、笑えないことになりかねない。ちょっとでも不安だったら、素直にプロに頼むのが一番安い。
  • オープン棚の罠:雑誌の写真はプロがスタイリングしてるから綺麗なんだってことを忘れないで。普段使いの統一感のないマグカップとか、半分使った調味料の袋とかが並ぶと、一気に生活感が出てオシャレじゃなくなる。自分の性格と相談して決めるべき。
オープン棚は、片付けが苦手だとこうなる可能性も
オープン棚は、片付けが苦手だとこうなる可能性も

始める前の最終チェックリスト

さて、お店に走る前に、最後の頭の整理。これだけは確認しとこう。

  • 賃貸契約、確認した?(壁に穴開けてOK? 塗装は?)
  • やりたいことの優先順位、決めた?(一番気になるのはどこ?)
  • 予算と時間はざっくり計算した?(途中で足りなくならない?)
  • 家族とか同居人の同意、得てる?(勝手にやると大体もめる)
  • 失敗したとき、元に戻せる?(特に賃貸の場合、これが最重要)

さて、色々話したけど、あなたが今一番変えたいのってどこ? キャビネットの色? それとも床? よかったら下で教えてください。他の人がどこを気にしてるか知るのも、結構参考になるから。

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