旅行がもたらす心と体と精神への影響とは?変化のメカニズムを理解する

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最近、ふと考えるんだけど、なんで人って旅に出たくなるんだろうね。日常から逃げたい、っていうのもあるけど、それだけじゃない気がする。何か、もっと根本的な理由があるんじゃないかって。

まあ、仕事とか人間関係とか、いろいろリセットしたい気持ちはもちろんある。でも、それなら家でゴロゴロしててもいいはず。わざわざお金と時間を使って、知らない土地に行く。そこには、たぶん僕らが意識してないような、もっと深い効果があるんだと思うんだ。

TL;DR: 旅は、脳を物理的に作り変える「筋トレ」みたいなものかも

いきなり結論っぽいけど、これが一番しっくりくるかな。旅って、ただの気分転換じゃなくて、僕らの脳みそを文字通り「鍛える」行為なんじゃないかって。新しい景色、知らない言葉、予期せぬトラブル…そういう普段使わない部分を刺激されることで、脳が活性化する。新しい神経回路ができて、思考が柔軟になる。正直、これってすごいことだと思う。

科学的には「ニューロンプラスチシティ」っていうらしい。難しい言葉だけど、要するに、脳は経験や環境によって変化する、っていう性質のこと。赤ん坊が言葉を覚えるのも、僕らが新しいスキルを身につけるのも、全部これのおかげ。旅は、この脳の能力を最大限に引き出してくれる、最高のトレーニングなのかもしれない。

脳の新しい回路が生まれる瞬間のイメージ
脳の新しい回路が生まれる瞬間のイメージ

「観光客」で終わるか、「ゲスト」になるか

じゃあ、どうすれば旅の効果を最大限にできるのか。最近考えてるのは、自分が「観光客(ツーリスト)」なのか、それとも「ゲスト」なのかっていう違い。これ、結構大きいと思うんだよね。

観光客っていうのは、まあ、分かりやすく言えば「消費者」かな。有名な場所を見て、写真を撮って、お土産を買って帰る。もちろん、それも楽しい。でも、どこか受け身で、その土地との関わりが表面的になりがち。

一方で「ゲスト」は、もう少しだけその土地に足を踏み入れる感じ。ホストファミリーの家に泊まるとか、現地の人が行くような市場で買い物してみるとか。ちょっとした不便さや、言葉が通じないもどかしさも含めて、その場の空気に溶け込もうとする姿勢。そうすると、見えてくるものが全然違う。

この違いを、ちょっとまとめてみた。

観光客 (Tourist) ゲスト (Guest)
目的 有名なものを見たり、体験したりすること。checklistを埋める感覚に近いかも。 その場の空気を味わうこと。予定通りにいかないことすら、面白がる感じ。
人との関わり 店員さんとか、ホテルの人とか、サービスを提供する側との関わりがメイン。 ホストとか、たまたま隣に座った人とか…予期しない出会いが生まれることも。
快適さ 効率とか快適さを重視する。だからツアーとか選ぶことが多いかな。 多少の不便さは覚悟の上。むしろ、それが新しい発見につながったりする。
得られるもの 「行った」っていう事実と思い出の写真。分かりやすい達成感。 思い通りにいかない経験とか、新しい価値観とか。すぐには言葉にできない何か。

どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、スタイルの違い。でも、もし脳に新しい刺激を与えたいなら、「ゲスト」になる意識を持つと、旅はもっと深くなる気がする。

現地の市場で、言葉の代わりにジェスチャーで交流する様子
現地の市場で、言葉の代わりにジェスチャーで交流する様子

でも、正直しんどい時もあるよね

ここまで良いことばかり言ってきたけど、もちろん旅は楽しいだけじゃない。むしろ、ストレスも結構ある。慣れない環境、言葉の壁、文化の違い。 exhilarated…興奮する時もあれば、孤独を感じる時もある。それが現実。

面白い話があってさ…ある友人が、自分の家に泊めたゲストのことを「家にサルがいるみたいだ」って冗談で言ってたんだよね。生活リズムも違うし、食の好みも違う。良かれと思ってやったことが、相手にとっては迷惑だったり。逆もまた然り。ゲストとしてお世話になっていても、気を使うし、やっぱり自分の家じゃないから疲れる。

こういう心身の健康について、例えば世界保健機関(WHO)は「単に病気でないだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態」って、すごく広く定義してる。でもね、日本の厚生労働省が出してる「健康日本21」みたいな資料を見ると、もっと具体的で、「社会生活を営むために必要な機能の維持・向上」とか「心の健康」が大事な柱になってる。旅のストレスって、まさにこの「社会生活機能」が試される場面だし、同時に「心の健康」を揺さぶられる原因にもなる。このへん、海外の大きな定義と、日本の具体的なアプローチの違いが見えて面白いよね。

でも、大事なのは、そのストレスや困難を乗り越えることで、僕らは確実に強くなるってこと。 resilience、つまり精神的な回復力とか、自信がつく。人とどう関わるか、どうやって自分の気持ちを伝えるか。そういうのって、練習しないとうまくならない。旅は、その絶好の練習の場なんだ。

自分なりの「リセットボタン」を見つける旅

旅先で疲れたり、心が折れそうになったりした時のために、自分なりの「 centering activity」、つまり心を中心に戻す方法を持っておくと、すごく楽になる。僕の場合は、だけど…

  • 体を動かす系: ジムのビジターパスを探したり、ランニングしたり。別に本格的じゃなくても、知らない街を散歩するだけでも全然違う。頭がスッキリする。
  • 音楽に浸る系: イヤホンで好きな曲を聴くだけでもいい。もし勇気があるなら、現地のライブハウスとかに行ってみるのも面白い。言葉が分からなくても、音楽は繋がれるから。
  • 静かに過ごす系: 公園のベンチで本を読むとか、瞑想するとか。現地の宗教施設…教会とかお寺とか、そういう静かで神聖な場所に行くのも、心が落ち着いていい。
  • 美味しいものを食べる系: これ、個人的には最強のリセットボタンかも(笑)。美味しいものを共有するって、すごく原始的で、強い繋がりを生む気がする。現地の市場をぶらぶらして、見たことない食材を探すだけでも、立派な冒険だよね。

旅の面白さって、こういう自己発見にもある。例えば僕の場合、短い旅ならティーバッグで十分だって学んだ。カフェイン用の緑茶か紅茶、胃を落ち着かせるためのミントティー、そして寝る前のカモミール。これで十分。

でも、世の中にはいろんな人がいてね。以前、中南米を3ヶ月旅してたバックパッカーに会ったんだけど、彼のバックパックにはなんと「サモワール」(ロシアとかで使う大きな湯沸かし器)が鎮座してた。…マジで。つまり、僕にとってのティーバッグが、彼にとってはサモワールだったわけ。どっちが正しいとかじゃなくて、そういう旅行スタイルの違いを知るのが、また面白い。

ミニマリストとマキシマリスト、旅の持ち物の極端な対比
ミニマリストとマキシマリスト、旅の持ち物の極端な対比

結局、旅って自分自身を映す鏡みたいなものかもしれないね。何に喜び、何にストレスを感じるのか。何を大事にしていて、何を妥協できるのか。普段の生活では見えにくい、自分の輪郭がはっきりしてくる。だから、僕らはまた旅に出たくなるのかもしれない。

ここで、ちょっと聞いてみたいんだけど…

あなたが旅に必ず持っていく「これだけは譲れない」っていうアイテム、何かありますか?

僕の友達のサモワールみたいに、他の人から見たら「なんで!?」って思うようなものでも大歓迎です。よかったらコメントで教えてください。意外なものが出てくるの、楽しみにしてます(笑)。

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Comments

  1. Guest 2025-08-14 Reply
    旅の話、めっちゃ興味あります!大学生の僕、旅行サークルやってるんですけど、こういうリアルな体験談とか、ぜひ聞かせてほしいです。何か資料とか共有してもらえたら…嬉しいな。