沖縄・福木並木道で動物タクシー体験とイカ朝食が味わえる一日プラン

# _**幸せの木々を一緒に抱きしめてみませんか**_
_**そして福木並木道のロマンティックな備瀬ロードを歩きましょう**_
_**太平洋ワンダーラストダイアリー**_
_**エピソード41、備瀬、福木、沖縄、日本**_
_**猫ちゃんのお話**_
_**レディ・ドンガの日記**_
_**ニャー658**_

ワンダーラストダイアリー読者の皆さん、やっと帰って来たかな。ま、いいか。ん？前回のエピソード40「アクアマリンの至福のひととき - ニャー652」、もしかして少し印象に残っています？ほら、美ら海水族館でシースプレイDとスキッパー・リマンが特別な１日を送ったこと……なんだろう、私自身もしょっちゅう思い出すんですよ。あの日ふたりは南国の潮風に頬をなでられながら、不意に立ち止まったり、自分たちなりの心地よさに浸ってました。その締めくくり、と言えるかな――水槽越しに魚たちやマンタ、それからジンベエザメをぼんやり見つめながら泳ぐような、不思議な瞑想に耽ることになったんです。正直現実では無理なので…まあ結局すべて空想世界で。（変だけど、わたしも少し羨ましく感じました。）

翌朝、なんだかぼんやりした頭で目を開けると、彼らはゴールデン・ロータス号の甲板に横たわっていた。そういえばこの船ってさ、沖縄記念公園（エメラルド）ビーチに停泊していて、水面からちらりと見えるチュラウミ水族館までは、歩いてもそんなに遠くない感じだったっけ。何か忘れそうになるくらいだけど、その日には例の海面上昇／地球温暖化会議がちょうどその水族館で催される予定で、とにもかくにもみんなそこへ行かなきゃならなかった。しかし、それまで残された時間にすることと言えば…思わず息をつくが、新鮮なイカを朝飯として食べるという変な朝だった。しかも、そのイカは誰かが明け方近く、船の後方デッキで釣り上げてきたものらしい。余談だけど――料理上手の人ならおそらく覚えがあるだろう――イカって加熱しすぎ厳禁なのである。時には分厚い身でも、ほんの１分オーバーでも十分“火”が通り過ぎてしまう。本当に不思議なやつだよね。ま、いいか。

オリーブオイルとレモン、それに黒豆のソースを軽くかけた、ちょっとBBQっぽい雰囲気のあの「タコの従兄弟」ってやつさ――妙な呼び名だよな――が、そのうちグリーンペッパーなんかも一緒にゴールデンロータスクルーの喉奥へとすっと飲み込まれたわけで……いやもう、気づけば皆そわそわしながら唇ぺろり、もっと食べたいよねという感じだった。風は穏やかで、不思議なくらい西側から見える伊江島がきれいに広がってて…別になんでもない話だけど、景色いいだけで少し気持ち変わるじゃん？
シースプレイDは、自分のお気に入りって言って憚らない濃いブラックコーヒー（ほんとうに自分のベイビー同然なんだとか）、それでイカを流し込み始める。このタイミングでさ、ビーチ沿いを何やら妙な生き物が荷車引きずりつつ歩いてる姿に誰かが指差した途端、シースプレイDったら危うくむせそうになった。「スキッパー・リマン、あれ……アレ何？」って半笑い混じりに尋ねちゃう。その時スキッパーは浴衣を着たご年配の男性によって操縦されている牛を発見して、おかしくて吹き出してしまった。ま、いいか。

「あれがね、これから私たちが会議に（…そう、水族館でやるらしいけど）向かう前に確認する予定だった比謝・福木並木道ツアーのための移動手段なんだ。」と、スキッパー・リマンが何やら茶化したように微笑みながら口を開いた。なんか、南京錠をキャビンにかける仕草って、小さな儀式みたいに感じたかも。──と思った矢先、彼女はサイドから海へシュバッと身を投げ込むと、そのまま泳いで浜辺まで到達してしまう。ずぶぬれじゃん、と一瞬思ったし、それ以前に牛車（いや、“獣じみたリムジン”って表現、おもしろすぎて気になってきた）の話だった。

目の前では牛がどっしりとビーチ沿いを歩き続けている。でも妙なのは、この大きな動物――ランドマークとしても印象的だけど――が角を曲がると同時に、本能的とも思えるほど迷いなくランプ（つまり坂道）へ突進し始めるところ。そんな風景は、どうもこの牛自身が何度も何度も同じ経路を辿っていて、体ごと“場所”を記憶している証拠にも見えた。一周回って不思議な安心感…いや今、一瞬頭の中でニューロンのネットワークとかナビゲーションアルゴリズムとか浮かんだけど関係ないや。さて話戻すね。

坂道のてっぺんまで上ると、その牛は両側から密生した樹々のトンネル…というより緑陰廊下かな？そこへゆったり進んでいく。どう考えても枝振りがおかしくて、「これは自然なんだろうか？」って自分でも小さく呟いてしまった。でも、その“トンネル道”は静かにつながっていた、秘密めいた村庭園へ。本当に妙なつながり方だと思う。その場限りの偶然なのかな。それとも昔から？まあ、深く考えて疲れるより今は目に入る風景ひとつひとつ楽しもうかな、とちょっと意識揺らぎつつ歩み続けた。ま、いいか。

およそ20,000本ものフクギ（Garcinia）の樹々がBise通りにずらっと植わっているのだが、どうにもこの並木道は、台風の季節になると村を荒れた風からちゃんと庇ってくれているということらしい。ゆっくり進む牛車は、葉っぱに包まれた長い緑陰のトンネルの中をのんびり、でもしっかりと歩みを運ぶ。その途中でね、ふいに西側に広がる景色や、東シナ海にぽつんと宝石みたいな伊江島が浮かぶ光景も目に飛び込んできたりする。不思議な感じだよ。ま、いいか。

伊江島の風景って、本当に素晴らしいんだよな。なんというか、アクアマリンの宝石めいたターコイズブルーの海が目の前に広がっていて、それをただぼーっと眺めているだけでも息が詰まりそうなくらい圧倒される感じ。まあ、入口の近くには「夫婦福木（メオトフクギ）」という2本寄り添い絡み合う木があるんだけど、それがね、地元では仲睦まじい夫婦や幸福の象徴だと言われている。でもさ、不思議と他の三百年生くらいありそうな木々――その数なんと二万本近く――はほぼ直線的にまっすぐそびえ立っているんだ。それで、この機会を逃したくないと思ったSeaspray DとSkipper Rimanは牛車からそろそろっと降りて、その夫婦福木を真似してお互い抱きしめ合い…気づいたら随分長く舌を絡ませてキスしてしまった。うーん、本当ならもっと深いことに発展したかったけどさ、公衆の場だったし無理はできないなと思って、とりあえず日没までは辛抱した方がいい、と心に決めたわけです。太陽がようやく山際に沈み始めた頃にはふたりとも何となく満ち足りた気分になって再び牛車へ乗り込み、そのままChuraumi Aquariumへ向かった。ちなみにそこでゲストスピーカーとして大切な役割を果たす予定も控えていたから、また少し緊張感が戻ったかな。「…まあ、いいか。」

Seaspray Dがステージに登場すると、その下ではマンタやジンベエザメ、それから他にも色々な海の生き物たちがふわふわと動き回っていて、まるで水族館ショーの舞台裏みたいだった。ぼーっとしているうちにパフォーマンスを眺め始めてしまって、あれ…今何の話だっけ、と少し意識が飛びそうになったけど、そんなことはともかく、観客席も飽きてしまった場合にはこの鮮やかなアクアマリンの幻想的な光景を十分楽しめただろうなと、ひそかに思ったりした。
彼――いや、「Seaspray D」と呼ぶべきか――は気候変動の危険性について情熱的に、しかも詳しく語っていた。「深刻ですよ、本当に」と誰かが隣で呟いたような…。それとは別にSkipper Rimanは海面上昇問題、特に太平洋地域で何が起こっているかという点について具体的に説明を始めた。急だけど思い出したんだ、この辺の島国――本当に地図から消えてしまうリスクにさらされているんだよね、と妙に現実感を持ちながら話を聞いていた。まあ…正直すごく不安定な気分になった瞬間もあったけど。でも大丈夫、その塩っぽい空気を身につけたコンビはプレゼンテーション後には大きな拍手と称賛、それからちょっとばかり照れ臭そうなお礼まで受けていた。そして最後には、「質問ありますか？」というお決まり（なんだけど毎度独特）なやり取りで締めくくられた。ま、いいか。

最初、辺り一帯にふわりとした沈黙が流れていたのだけど、不思議なことに群衆にも静寂がすっと訪れたんだ。沖縄生まれで身体中に刺青をまとったMr Yakuzaさんは、やおら立ち上がると、一息ついてから言葉を探し始めた。「今日は本当に、ゲストスピーカーの皆さん、お集まりいただきありがとうございます。そして――あの……気候変動とか海面上昇って世界共通の懸案だと思います。手をこまねいている暇はないです」と、彼なりの声色で伝えていた。

「でもさぁ、何だろう……会場には目を背けてる『部屋の象』みたいな違和感も拭えないわけですよ。それは、新政権になったばかりのホワイトハウスが、この切迫した状況なのに無関心っぽいように見えてしまうことなんです。現実的には『ドリル・ベイビー・ドリル』って口癖みたいに唱えて石油ばっか推してるし……太陽光発電とか風力発電なんて二の次だよね。この狂気じみた風潮には、本当なら世界全体で一致団結して抗うべきなんじゃないかな」と、その声には真摯さが垣間見えた。いや、ほら、大袈裟でもなく、その直後に熱気交じりの大拍手が響き渡ったんだ。

その盛大な喝采が少しずつ静まる中でSkipper Riman氏がマイクをそっと受け取り、一拍おいて語り始めた。「それから我々は戦い続けます、繰り返し何度でも、この星のために。Mr Yakuzaさんと共に、それからもうすぐハワイのビーチで僕らも歩みを止めません。そしてRising Seasカンファレンス最後の日には名立たる方々も集まり、『ドリル・ベイビー・ドリラーズ』へのノーを突きつけ、大地（Mother Earth）のため小さくても必ず声を届けることになるでしょう」。Skipper Riman氏はどこか高揚した様子で訴えた。ま、いいか。

観客の歓声が響くなか、実はその場の誰も、すぐ後ろに佇んでいたCIAのJoseph Smithエージェントにはまったく気づいていなかった。いや、不自然なくらい堂々と——ぼうっとしてたとも取れるし、その手にはMuskovite Starkink衛星電話。細長い指でDog​​e-style本部へ今日この夜に起きた全てをせっせと伝えていた、なんて……思えば皮肉だよね、この雰囲気の中さ。眠たい。それにしても冷え込む。

…まだまだ物語は終わらず…まあ、とりあえず今日はここまでってことにしておこうかな、親愛なる皆さん。メーーーーーーーオウッ！！何言ってるかわからないかもしれないけど…次回またきっと会えますように。
愛とか変な感情を込めて　― Lady Donga Diaries －
© Meow 658–2025

> **Lady Dongaはコーヒーを一杯だけご馳走いただけると大層喜びます！**

「ニャー！**」というのは…うん、正直に言って猫が鳴いてる、そのまんまの音よね。これ、ほんとただの鳴き声を真似しただけで、特別な意味もなければ数字とか日付なんか絶対含まれていないし（たぶん、だと思う）。あぁ、まあ、ほかに説明することなんてある？——いや、むしろ何か見落としてないか自分でもちょっと不安だけど……たしかにこの表現そのものがシンプルすぎるくらいシンプルだし、「ニャー！**」と日本語にしたところで、本質的には内容変わらない気がしてしまう。不意に静かな部屋で聞こえてきたような気がしたら、それは本物の猫なのかな、どうなのかな。ま、いいか。