メディア業界の保守性と新しい試みへの抵抗
デジタルジャーナリズムのフェローシップで、ニューヨークとサンフランシスコのメディアとスタートアップを訪れる旅の始まり。まずはマンハッタンのブルームバーグ本社へ。伝統的なテレテキストを愛するドイツ人の感覚からすると、ブルームバーグのターミナル画面は少し古風に見える。コマンドライン操作で、専門的な知識を持つ人だけが素早く情報を引き出せる独特のシステム。メディアテクノロジーの進化と、情報へのアクセス方法の変遷を肌で感じる興味深い瞬間だった。
本段の参照元: https://www.danielfiene.com/archive/2019/09/24/auf-das-timing-kommt-es-an/
若い世代が切り拓く新たなメディアの可能性
日本のメディアテクノロジー界では、このようなアメリカ発のジャーナリズム手法を取り入れるには、いくつかの文化的・技術的な壁があるでしょう。まず、日本の情報システムは、効率性よりも使いやすさを重視する傾向があり、ブルームバーグのような複雑なコマンドライン操作は、現地のジャーナリストや技術者に受け入れられにくいかもしれません。また、情報へのアクセス方法に関する保守的な考え方や、伝統的なメディア文化が、新しいテクノロジーの導入を遅らせる可能性も高いです。さらに、情報セキュリティや個人情報保護に対する厳格な規制も、革新的なアプローチの障壁となるでしょう。
