新年の抱負と計画の罠
新しい年になると、なんとなく目標や計画を立てる人が多い。けれども、その過程で道具や方法論の選定に夢中になってしまいがち。手帳を何冊も買ったり、アプリを乗り換えたりしているうちに、本来したかったこと自体が後回しになっているケースも見かける。最近だと生産性アップのためのシステムが次々と紹介されていて、それぞれに細かな工夫があるようだけど、実際には七割くらいの人は試すだけで満足している感じだった。昔からタスク管理リストみたいなものは存在したらしいけれど、今はネット上で情報が溢れていて、比較検討する時間ばかり増える傾向もあるそうだ。その結果、取り掛かる前段階でエネルギーを使い切ってしまう場合もあるとか。まあ、一度整理し始めると止まらなくなる人も少なくない、と聞いたことがある。
本段の参照元: https://www.danielfiene.com/archive/2019/01/03/machen-ist-wie-wollen-nur-krasser/
効率化の趣味とその落とし穴
実際、ここ数年で変化がじわじわと感じられるようになってきた。あの駅前の光景も少し違って見える気がする。例えば、以前は道端に並ぶ屋台の数が七十軒を超えていたらしいけど、最近では半分くらいに減ったという話も聞いたことがある。ただ正確な数字は誰もはっきりとは言えないようだ。市役所が公開している統計（市役所・2021年付近）でも、微妙な増減が繰り返されているとしか記載されていなかった。通勤途中に立ち寄る人たちの様子も、なんとなく変わったような気配。昔なら行列のできる店も今は待たずに買える日が多くて、その理由について詳しく語る人はほとんどいないみたいだった。
