最近よく聞く「マインドセット」、正直なんなの?
最近、本屋さんでもSNSでも「マインドセットが大事!」って言葉、めっちゃ見かけません?(笑)なんか意識高い系の言葉に聞こえるかもしれないけど、実はこれ、私たちの仕事とか、人間関係とか、もっと言えば人生そのものにめちゃくちゃ関わってる話なんです。
僕も最初、「はいはい、考え方が大事ってやつね」くらいに思ってたんですけど、ちゃんと知ると「うわ、これ自分のことじゃん…」ってなる瞬間が多くて。知ってるだけで、日々の選択がちょっと変わるかもしれない。そんなテーマです。
結論から言うと「才能は生まれつき」って思うかどうかの違い
もうね、ごちゃごちゃ言う前に一言でまとめると、こういうことです。自分の能力や才能って、「もともと決まってる、石に刻まれたものだ」って思うか、それとも「努力とか経験で、いくらでも伸ばせる筋肉みたいなもんだ」って思うか。この根本的な考え方の違い、それが全ての話の始まり。
前者を「固定マインドセット(Fixed Mindset)」、後者を「成長マインドセット(Growth Mindset)」って呼びます。スタンフォード大学の心理学者、キャロル・S・ドゥエックさんが提唱した考え方ですね。でもね、正直、話は「成長マインドセットになろうぜ、イェーイ!」で終わるほど単純じゃないのが面白いところなんです。
で、具体的に何が違うの?比べてみると一目瞭然
言葉で聞いてもピンとこないと思うんで、ちょっと表にしてみました。多分、いろんな場面で「あー、いるいるこういう人」とか「う、これ自分かも…」ってなるはず。
| シチュエーション | 固定マインドセット(Fixed Mindset)さん | 成長マインドセット(Growth Mindset)さん |
|---|---|---|
| 難しい課題に直面したとき | 「どうせ俺には無理だ…」「才能ないし」って諦めがち。失敗を恐れて挑戦を避けることも。 | 「お、面白そうじゃん!」「どうやったらクリアできるかな?」ってワクワクする。挑戦を成長のチャンスと捉える。 |
| 失敗したり、ミスしたとき | 「やっぱり自分はダメなんだ…」って人格を否定された気分になる。めっちゃへこむ。 | 「なるほど、このやり方だとダメなのか」「次はこうしてみよう」と、学びの材料にする。 |
| 他人からフィードバックされたとき | 内心「うるせえな…」って思う(笑)。批判されたと感じて、防御的になりがち。 | 「マジすか!あざます!」「そういう視点はなかったな」と、改善のヒントとしてありがたく受け取る。 |
| 他人の成功を見たとき | 「あいつは特別だから…」って嫉妬したり、自分と比べて落ち込んだりする。脅威に感じる。 | 「すげー!どうやったの?」「自分も頑張ろう!」って刺激を受けたり、成功の秘訣を学ぼうとしたりする。 |
この違いが、人生のいろんな場面で効いてくる
この考え方のクセが、具体的にどう影響するのか。仕事、人間関係、勉強…いろんな場面で、じわじわと、でも確実に差を生んでいくんです。
仕事や勉強での伸び方が全然違う
これは分かりやすいですよね。例えば、新しいスキルを学ぶとき。固定マインドセットの人は「自分は物覚えが悪いから」って最初から壁を作っちゃう。結果、いつまでたってもスキルが身につかない。一方で、成長マインドセットの人は「最初は誰でも初心者だし」って感じで、粘り強く取り組む。だから、気づいたときにはすごい差がついてる。
Big Life Journalっていう海外のサイトに面白い話があって、生徒たちに成長マインドセットの考え方を教えただけで、成績がガツンと上がったっていう研究があるらしいんです。落ちこぼれそうだった子がV字回復するケースが何千人もいたとか。これって、能力そのものが変わったんじゃなくて、「自分は変われる」って信じる力が、行動を変えたってことですよね。
恋愛とか人間関係も、実はマインドセット次第
これ、個人的には一番「なるほど!」って思ったポイントです。人間関係、特にパートナーシップとかね。
固定マインドセットの人は、無意識に「完璧なパートナー」を求めがち。相手に自分の欠点を埋めてもらったり、自分を常に肯定してくれる存在であってほしい、みたいな。だから、相手に欠点が見えたり、意見が食い違ったりすると、「この人じゃなかったんだ…」ってなりやすい。
逆に成長マインドセットの人は、関係性を「一緒に成長していく旅」みたいに捉える。だから、ケンカや意見の食い違いも「お互いを理解するチャンス」って思える。相手の欠点も「そういうところもあるよね、どうやって乗り越えようか」って考えられる。どっちの関係が長続きしそうか、言うまでもないですよね。
じゃあ、どうすれば「成長マインドセット」になれるの?
ここまで聞くと、「じゃあ今すぐ成長マインドセットになりたい!」って思いますよね。大丈夫、マインドセットは「変えられない性格」じゃなくて、「変えられる考え方のクセ」なので、今日から意識できることがいくつかあります。
- あえて難しいことに挑戦してみる:「ちょっと無理かも」くらいがちょうどいい。失敗してもOK。「挑戦した自分、えらい!」って思うのがコツ。
- 失敗を「データ収集」と考える:ミスったら「あ、このやり方だと失敗するのね、了解」くらいの軽い感じで捉える。失敗は終わりじゃなくて、成功に近づくための貴重なデータです。
- 「才能」じゃなくて「プロセス」を褒める:これ、特に子供に接するときとか、部下を育てるときにめっちゃ大事。つい「すごいね、天才!」って言っちゃうけど、それだと「天才じゃなきゃダメなんだ」ってプレッシャーになる。そうじゃなくて、「粘り強く頑張ったね!」「いろんな方法を試したのが良かったね!」みたいに、努力の過程を具体的に褒めるのが効果的。
- 「まだ」の魔法を使う:「できない」じゃなくて、「“まだ”できない」って言うようにする。たった一言付け加えるだけで、「今はできないけど、未来は違うかも」っていう可能性が生まれるんです。これ、マジで効きます。
注意!「なんでも成長マインドセット」の落とし穴
ただ、ここで一つ注意したいことがあります。最近の流行りすぎて、「成長マインドセット=絶対善、固定マインドセット=絶対悪」みたいな単純な二元論になっちゃってるきらいがあるんですよね。ハーバード・ビジネス・レビューの記事でも指摘されてるんですけど、これが結構危ない。
例えば、「成長マインドセットを持て!」って言っておきながら、結果が出ないと評価しない会社とか。それって口先だけで、結局は「才能あるやつが勝つ」っていう固定マインドセットの文化ですよね。これを「偽りの成長マインドセット」って言ったりします。
あと、これは僕の個人的な考えですけど、日本の文化との相性も考える必要があるかも。アメリカ発のこの理論は「You can be anything!(君は何にでもなれる!)」っていうポジティブさが根底にある気がします。でも、日本には「反省」の文化がありますよね。グロービス経営大学院のコラムとか読んでても思うんですけど、この「反省」が、成長のための次の一歩につながれば成長マインドセット的。でも、「なんで自分はできなかったんだ…」っていう自己否定につながっちゃうと、途端に固定マインドセットの沼にハマる。この辺のバランス感覚は、すごく大事だなって思います。
誰もが常に100%成長マインドセットでいられるわけじゃないんです。僕だって、苦手なことの前では「うわー、無理…」って思うし(笑)。大事なのは、完璧な人間になることじゃなくて、「あ、今、自分は固定マインドセットに陥ってるな」って気づけること。そして、そこから「じゃあ、ちょっと視点を変えてみようかな」って、自分で選択肢を持てること。その自己認識こそが、本当の意味での「成長」なんじゃないかなって思うんです。
どうでしょう?「マインドセット」って言葉の印象、少し変わりましたか?
あなたのエピソードを教えて!
「これって固定マインドセットだったかも…」って、後から気づいた瞬間のエピソード、何かありますか?
例えば、「新しい仕事を振られたけど、やったことないからって断っちゃった」とか、「パートナーに欠点を指摘されて、ついカッとなっちゃった」とか。もしよかったら、コメントで気軽にシェアしてみてください!
