富裕層が語る「お金と幸福」の関係:収入が増えても満足度が上がらない理由

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最近、ふと思ったんだけどさ。お金があれば幸せになれるって、本当なのかなって。

SNSを開けばキラキラした生活が溢れてて、高級車とか、広い家とか…。ああいうの見ると、自分ももっと頑張らなきゃ、もっと稼がなきゃって、無意識に思わされちゃうよね。まるで幸福度がお給料の額で決まるみたいに。

でも、本当にそうなのかな。大金持ちになったけど、心は空っぽ、みたいな話もよく聞くし。俳優のジム・キャリーも言ってたよね。「みんなが金持ちで有名になればいいのに。そうすれば、それが答えじゃないって分かるから」って。これ、結構本質を突いてる気がするんだ。

年収900万円の壁って、知ってる?

正直、お金がないと生きていけないのは事実。でもね、ある一点を超えると、お金が増えても幸福度はそんなに上がらなくなるらしいんだ。

これ、「ヘドニック・トレッドミル現象」って呼ばれてる心理学の用語なんだけど、要するに「慣れ」ちゃうってこと。新しいものを買っても、その喜びは一瞬で、またすぐに次のものが欲しくなる。ランニングマシンでずっと同じ場所を走り続けてるみたいな感じ。これ、キリがないよね…。

実際に、アメリカの大学の研究だと、年収がだいたい7万5000ドル…日本円で言うと、まあ今のレートだと1000万円超えちゃうけど、ちょっと前の感覚でいうと大体800万~900万円くらいかな。そのあたりを境に、日々の幸福感はあんまり変わらなくなるっていうデータもある。生活の不安がなくなって、ちょっとした贅沢ができるくらいのラインを超えたら、あとはもうお金の問題じゃないのかも。

お金のランニングマシン上で疲弊する人のイメージ
お金のランニングマシン上で疲弊する人のイメージ

じゃあ、「本当の豊かさ」って何だろう?

お金がゴールじゃないとしたら、本当の豊かさって何だろうね。ちょっと、「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」を比べてみると、分かりやすいかもしれない。

比較ポイント 物質的な豊かさ 精神的な(本当の)豊かさ
目的 ものを所有すること、数字を増やすこと。ゴールにたどり着いても、すぐ次の目標を探しがち。 経験、学び、人とのつながり。目的そのものより、その過程を楽しむ感じ。
持続性 結構、一瞬かも。買った瞬間にピークが来て、あとは慣れちゃう。 長く続くし、思い出すたびに温かい気持ちになれる。色褪せないよね。
他人との比較 常に誰かと比べちゃう。「あの人より持ってる」とか「まだ足りない」とか。結構しんどい。 比べようがない、自分だけのもの。だから心が穏やかでいられる。
手に入るもの 快適さ、便利さ、一時的な優越感。まあ、これはこれで大事だけど…。 目的意識、自己肯定感、安心感、そして愛。お金じゃ買えないものばかりだ。

こうやって見ると、全然違うよね。ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカさんの話とか、まさにこれ。彼は給料のほとんどを寄付して、古いフォルクスワーゲンに乗って、質素な農場で暮らしてた。「世界でいちばん貧しい大統領」って呼ばれてたけど、彼の生き方からは、すごく満たされてる感じが伝わってくる。

これって、日本で昔から言われる「足るを知る」って感覚に近い気がするんだよね。内閣府がやってる「国民生活に関する世論調査」みたいなのを見ても、生活の満足度について、所得や資産より「健康」とか「家族との関係」を重視する人って、実はすごく多い。アメリカの研究だと「年収いくら」って数字が出てくるけど、日本ではもっとこう…心のあり方みたいなものを大事にする文化が根付いてるのかもね。

結局、最後は「人」なんだよなあ

面白い研究があって、自分にお金を使うより、他人のためにお金を使ったほうが幸福度が高まるんだって。プレゼントとか、寄付とか、誰かにご飯を奢ってあげるとか。そういうこと。

ハーバード大学が75年以上も続けた「ハーバード成人発達研究」っていう、ものすごい長期的な研究があるんだけど、その結論がすごくシンプルで。

「私たちの幸福と健康を最も左右するのは、富でも名声でもなく、良い人間関係である」

…だって。家族とか、友人とか、コミュニティとか。そういう強いつながりがある人ほど、長生きで、幸せで、病気からの回復も早いらしい。お金は確かに生活を助けてくれるけど、落ち込んだ時に抱きしめてはくれないし、一緒にコーヒーを飲んで笑ってもくれない。当たり前だけど、忘れがちなことだよね。

孤独な豪華さと、温かい繋がりとの対比
孤独な豪華さと、温かい繋がりとの対比

歌手のドリー・パートンは、ものすごい資産家だけど、自身の「イマジネーション・ライブラリー」を通じて、これまでに2億冊以上の本を子供たちに寄付してきたんだとか。彼女は、自分の富を分かち合うことで、自分も周りも幸せにしてる。こういうのって、すごく素敵だと思う。

でも、お金が全く不要なわけじゃない

ここまで言うと、「じゃあお金なんていらないんだ」って極論に聞こえるかもしれないけど、そういうわけじゃないんだ。そこは大事なところで。

お金は、心配事を減らしてくれる。病気になったらどうしようとか、来月の家賃払えるかなとか。そういう不安から解放してくれるのは、間違いなくお金の力。つまり、幸せになるための「土台」を整えてくれる、すごく重要なツールなんだよね。

問題なのは、お金を「ツール」じゃなくて「最終目的地」にしちゃうこと。お金は選択肢を広げてくれるけど、何を選ぶか、その選んだ道をどう楽しむかは、結局自分次第ってことなんだと思う。

自分の手で何かを育てる、ささやかで満たされた時間の表現
自分の手で何かを育てる、ささやかで満たされた時間の表現

まとめの代わりに:幸せは「内職」みたいなもの

結局、幸せって自分の心の中で作るしかないんだな、って最近すごく思う。内職みたいなものというか。誰かが与えてくれるものじゃなくて、自分でコツコツ作り上げていくもの。

誰かを深く愛したり、何かに夢中になったり、道端に咲いてる花を見て「きれいだな」って思ったり。そういう小さなことの積み重ねが、たぶん本当の財産になるんだろうね。

お金で最高のコンサートのチケットは買える。でも、その音楽を聴いて涙を流すかどうかは、自分の心次第。…だいたいそんな感じじゃないかな。

みんなにとっての「本当の豊かさ」って、どんなものですか?
もしよかったら、コメントで教えてほしいな。

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Comments

  1. Guest 2025-08-14 Reply
    うーん、でもさ、お金って本当に幸せの尺度になるの?確かに興味深い視点だけど、もっと個人の価値観とか、生き方とかさ、単純に数字じゃ測れないよね。なんか違和感あるんだよね