揺るがない自信とは何か?心理学から見る形成プロセスと実践のポイント

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最近よく聞かれるんだけど、「どうやったらもっと自信を持てますか?」って。うーん…自信ね。なんか、これって多くの人が勘違いしてる気がするんだよね。

生まれつき自信満々な人なんて、ほんとにいるのかな。たぶん、そうじゃない。正直なところ、自信って、なんていうか…筋肉みたいなものだと思う。スキル、かな。うん、スキルだね。

使えば強くなるし、使わなければ衰える。だから、持ってるとか持ってないとかじゃなくて、育てるもの。そう考えると、少し気が楽にならない?

小さな行動の一つ一つが、やがて大きな自信の源になるイメージ
小さな行動の一つ一つが、やがて大きな自信の源になるイメージ

そもそも「自信」ってなんだろう?

自信って、完璧であることじゃないんだよね。いつも正解できるとか、絶対に失敗しないとか、そういうのとは違う。心理学だと、自信は2つの要素からできてるって言われることが多いみたい。

  • 自己効力感(Self-Efficacy):これは、特定のタスクに対して「自分ならできる」って信じる力。アルバート・バンデューラっていう心理学者が提唱した概念だね。
  • 自己肯定感(Self-Worth):こっちは、タスクの出来不出来に関係なく、「自分には価値がある」って思える感覚。日本だとこっちの言葉のほうがよく聞くかも。

この二つが、車の両輪みたいにしっかりしてると、何があっても「まあ、なんとかなるか」って思える。自分を信じられるようになる。これが自信の正体なんだと思う。

でも、どっちかが弱ってると、すぐに不安とか、恐怖とか、ためらいが出てきちゃうんだよね…。わかるなぁ、その感じ。

なんで自信が持てないんだろうね

ほとんどの人は、自信がつくのを待ってる。「準備ができたら始めよう」「もっと自信がついたら挑戦しよう」って。でもね、これが一番の落とし穴なんだ。

逆なんだよ。自信は行動する前にあるんじゃなくて、行動した結果としてついてくるものだから。

車の運転の練習を思い出してみてほしい。初めてハンドルを握った時、緊張したし、不安だったし、ちょっと怖かったでしょ?でも、何度も練習するうちに、だんだん自然にできるようになって。今ではもう、何も考えずに運転してるかもしれない。

自信も、それと全く同じ。不安なまま、よくわからないまま、それでも一歩踏み出すから経験値が貯まって、結果的に自信が育っていく。

行動する前の不安と、行動を重ねた後の変化
行動する前の不安と、行動を重ねた後の変化

じゃあ、具体的にどうすればいいのかって話

理屈はわかったけど、じゃあどうするの?ってなるよね。うん。ここからは、自信を「育てる」ための、具体的な習慣の話。逆に、無意識に自信を「削ってる」習慣も結構あるから、比べてみると面白いかも。

特別なことじゃなくて、日々のちょっとした考え方の癖、みたいなものだから。

自信を「削る」考え方のクセ 自信を「育てる」考え方のクセ
「失敗したらどうしよう…」って、やる前から結果を恐れる。 「もし失敗しても、そこから学べることがあるはず」って、成長の機会として捉える。
「自分はダメだ」「いつもこうだ」って、自分にネガティブなレッテルを貼る。 「今はできなくても、やり方は見つけられる」「前も乗り越えられたから大丈夫」って、自分を励ます。
周りの人にどう思われるか、評価ばかり気にして動けなくなる。 他人の評価は一旦横に置いといて、まず自分がどうしたいかを考える。
自分に足りないもの、できないことばかりに目が行ってしまう…。 昨日より少しでもできたこと、自分の小さな進歩をちゃんと認めてあげる。

…で、この表の3つ目。「他人の評価を気にする」ってやつ。ここが、多分一番のキモなんだと思う。正直なところ。

言っておくけど、他人の評価から自由になるのって、めちゃくちゃ難しい。でも、ここが変わらないと、ずっと他人に振り回されることになる。アドラ―心理学で言うところの「課題の分離」ってやつだね。日本でも『嫌われる勇気』がベストセラーになったから、知ってる人も多いかも。

要するに、「他人が自分のことをどう思うか、どう評価するか」は、その他人の課題であって、自分の課題じゃない、って切り離して考えること。自分がコントロールできるのは、自分の行動だけ。その結果をどう解釈するかは、相手に委ねるしかない。

これができると、他人の承認を求める必要がなくなる。誰かに褒められなくても、自分の価値は変わらないって思えるようになる。これが、本当の意味での「揺るぎない自信」の土台になるんだ。誰かからの評価っていう、不安定なものの上に自分の価値を置くのをやめる、というか…。自分で自分を認めてあげる。その許可証は、自分しか発行できないんだよね。

他人の承認ではなく、自分で自分を認める力
他人の承認ではなく、自分で自分を認める力

見た目とか、周りの環境とかも…意外と大事

精神論だけじゃなくて、もっと物理的な話も少しだけ。

姿勢って、思った以上に気分に影響する。猫背で下を向いて歩いてたら、脳も「あ、今、自信ないモードなんだな」って判断しちゃうらしい。逆に、少し胸を張って、まっすぐ前を見て歩くだけで、気分もちょっとだけ上向いたりする。不思議だけど、本当。フェイクでもいいから、やってみる価値はある。

あ、そういえば、誰と一緒にいるかもすごく大事。自分のことを批判したり、エネルギーを奪っていくような人とずっと一緒にいると、そりゃ自信なんて持てないよ。当たり前だけど。できるなら、自分を応援してくれたり、話を聞いてくれる人と過ごす時間を増やしたいよね。…まあ、それが一番難しいのかもしれないけど。

結局、一番大事なのは…

ここまで色々話してきたけど、結局のところ、自信ってゴールじゃないんだと思う。なんていうか、旅の途中の装備みたいなもの、かな。

一夜にして手に入る魔法じゃない。日々の小さな行動、小さな成功体験、そして自分との対話…。そういうのを、地道に、本当に地道に積み重ねていくしかない。

不安なままでいい。怖いまま、一歩だけ踏み出してみる。その繰り返しが、気づいた時には「あれ、前より少しだけ、自分のこと信じられるようになってるかも」っていう感覚につながるんだと思う。

だから、最後にひとつだけ質問。

もし、今日ひとつだけ、ほんの少しだけ勇気を出すとしたら、何をしてみたい?

大きなことじゃなくていい。挨拶してみるとか、気になってた本を1ページだけ読んでみるとか、なんでも。よかったら、心の中で答えてみてほしい。

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