シアトル1ホテルの宿泊体験とサステナブルな空間デザイン紹介

1ホテルシアトルで過ごした初めての夜は450ドル、でもその価値があった

ロビーに入った時、どこか森の中にいるような錯覚を覚えた。天井から下がるマクラメの照明や、表面がごつごつしたコーヒーテーブル――まるで生きている木みたい。でも実際は木の下でもないし、外でもなかった。あれは1ホテルシアトルっていう宿泊施設で、この名前を聞いたことがある人はまだそんなに多くないかもしれない。

このチェーン、環境への配慮とかサステナビリティを意識してるらしいけど、最初は自分も全然知らなかった。ただオープンして間もない頃だったと思う。価格も高級路線っぽくて、一晩で何万円台半ばくらいだったと記憶している。日付も春先だったかな?五月頭辺りだった気がするけど、自信はない。

チェーンホテルって大体似たり寄ったりだと感じていて、普段なら避けるところだけど、この場所にはちょっと興味を惹かれてしまった。一方で、大型ホテルというより、小ぢんまりしたブティック系の雰囲気もあったような…。細部まで自然素材っぽさや独特のデザインが目立っていて、そのせいか印象にも残りやすかった気がする。

他の都市でも同じ系列のホテルがあるそうなんだけど、今回初めてその存在を知った人も少なくないんじゃないかな、とふと思った。旅行するときには毎回違う体験を求めたくなる性格なので、本当ならこういう系列店は選ばないほうなんだけど、今回は何となく例外になってしまった感じ。

チェーンホテルなのにブティックのような雰囲気が意外だった

シアトルに行く直前、どうやら高級ホテルが新しくオープンするって聞いて、予定を少し変えてみたんだよね。あんまり名前を聞いたことないチェーンだったけど、せっかくだから泊まってみようかと思った。部屋はそれなりの値段で、一晩だけ予約した。実際に滞在してみて、なんとなくチェーンっぽさが感じられなくて、不思議と個人経営のブティックホテルみたいだった気がする。自然を意識したデザインが印象的だったかな。

1ホテル・シアトル、その開業日は五月の初旬ごろで、自分が訪れたのは開業してから数日後ぐらいだったと思う。外観も普通のビジネスホテルとはちょっと違う雰囲気で、写真で見てもわかるくらい。

この1ホテルというグループ自体はできてからまだ十年も経っていないっぽくて、世界各地に展開しているとか。それでも場所によってイメージが違うこともあるし、日本ではあまり知られていないかもしれないな、とふと思った。

ちなみにアメリカやイギリス、中国などにも店舗があるみたいだけど、全体としてはそんなに大規模なチェーンじゃない印象。ただ、自分で調べなければ、「これ本当に系列?」と疑う人もいるかもしれない。まあ、新しいもの好きには面白い体験かもしれないね。

Comparison Table:
特徴詳細
ショップ「Good Things」持続可能な素材で作られた服や小物類、香りものなどを取り扱い。子ども用と大人用のサイズが揃っている。
イベントスペース二階に7〜8カ所散在し、自然光が差し込む明るい雰囲気。屋外テラス席もあり、年中オープン。
フィットネスルームジムにはフリーウェイト、有酸素運動用マシン(ペロトンバイク等)があり、グループレッスンやパーソナルトレーニングも提供。
客室「City King」約30平米の広さでキングサイズベッド、オーガニックリネン使用のシーツ、大型テレビ完備。
バスルームアメニティBamfordブランドのアメニティやフィルター付き蛇口、小さな木製プレートに記載された寄付プログラムなど環境配慮が感じられる設計。

チェーンホテルなのにブティックのような雰囲気が意外だった

ロビーに入った瞬間から感じた自然との一体感

だいたい十カ所近く営業しているらしくて、今後もしばらくはテキサスやメキシコ、それから北欧のコペンハーゲンや中東のサウジアラビア、さらにオーストラリアでも新しい店舗ができる予定みたい。1ホテルというブランド自体、どうも自然とか環境にかなり重きを置いているらしい、とホームページに書かれていたような気がする。最近になってシアトルにも新しくオープンしたばかりで、たしか5月上旬ごろだったと思う。料金については一泊あたり四万円ほどからスタートだと聞いたことがあるけど、その辺は季節や部屋によって変わることもありそう。

場所なんだけど、シアトルのサウスレイクユニオンっていうエリアの南端にあって、この辺りはIT企業とか多いところとして知られている。海沿いやパイク・プレイス・マーケットまで歩いて十五分程度だから、観光地からもそれほど離れていない感じ。

このホテルチェーンには「土地に根ざす」という考え方が共通しているようで、特にシアトル店は太平洋岸北西部(パシフィックノースウェスト)っぽさを意識して作られていると支配人のロブさんが説明していたことを思い出す。その雰囲気、本当に入口を入った瞬間から伝わってきた印象だった。ちなみに玄関ホールでは流木でできた「No. 1」型の彫刻みたいなものがお出迎えしてくれるんだとか。

ドリフトウッドのアートから始まるサステナブルな空間デザイン

なんだかあのホテルに入った時、床も壁も全部、どこか自然な素材でできていたような気がする。パシフィックノースウェストの森とか海岸を思わせる感じで、再利用された木材や石、それから苔みたいなアート作品もちらほら見えたかな。家具は切り株みたいだったり、形もいびつだったし、全体的に生き物っぽさが紛れていた印象。

ロビーには大きめの植木鉢がいくつも並んでいて、その中でも特に目立っていたのは、二階分くらい高さがある緑の壁。階段は古材と石を組み合わせて作られていて、その背後から植物がゆっくり伸びているように見えたかもしれない。

入った瞬間から何となく落ち着ける音楽が流れていて、「1ホテル」のチェーンではよく聴かれる選曲なんだと後で聞いた。マイケランジェロ・ラクアという人が監修しているそうだけど…そのプレイリストは昼間の明るさから夜になると少し雰囲気を変える構成になっているらしい。「アコースティックな楽器やちょっとソウルっぽい歌声、それと控えめな電子音をミックスしていて、その場所や時間によって曲調も自然に変化する」とかメールで説明されたことがあった。

どういうわけか、その空間自体の素材感や静けさとも相まって、不思議と外の森にでもいるような気持ちになった記憶がある。ただ、それぞれ細部はうろ覚えだけど、全体として穏やかな雰囲気だったんじゃないかな。

ドリフトウッドのアートから始まるサステナブルな空間デザイン

パシフィックノースウェストの精神を詰め込んだ内装のこだわり

ロビーに入った瞬間、なんだか自然の音が静かに流れていた気がする。あれは鳥の声だったか、それとも水のせせらぎっぽいもの?確かなことは言えないけど、手元にはいろんな感触の素材が用意されていて、少し指先で触ってみると、土っぽさや木の温もりを感じたような記憶がある。周囲には緑もちらほらと…決して多いとは思わないけど、植物が視界に入るだけでもちょっと心が落ち着いた。

ホテルにはレストランとバーがあったはず。La Bobaという名前だったと思うけど、そのレストランではスペイン、日本、地中海――そんな国々の料理を混ぜつつ、この地域で採れる食材を中心に使っている、とBrandenbergさん(関係者なのかな?)は話していたような。正直、その説明も少し曖昧で…でも確か「地元農家と連携」みたいなニュアンスだった気もする。

一方でロビーバー「Drift」では、お酒にも土地ならではのものを取り入れていて、太平洋岸北西部で作られた蒸留酒とか、新鮮な野菜や果物などを活用したカクテルを楽しめるって聞いた覚えがある。ただ、その雰囲気自体は堅苦しくなくて、「今風だけど肩肘張らない感じ」と誰か言ってたかな…。あと余談になるけど、このバーではゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)につながるミクソロジークラスなんていうイベントも行われていたとか。その詳細までは分からないけれど。

そういえばロビーの向かい側、小さめのお土産屋さん?ギフトショップ?みたいなスペースも見かけたような気がする。でも何となく記憶がぼんやりしていて……全部を正確には思い出せない。

「Sounds of 1」プレイリストでさらに深まるリラックス空間

1ホテルのロビー近くに、「Good Things」というショップがあった。そこでは、持続可能な素材で作られた服や小物類、香りものなど、子ども用も大人用も含めていろんなサイズがそろっていたはず。ただ、一つひとつ詳しく見て回る時間はちょっと足りなかったかもしれない。

イベントスペースは確か二階に数カ所散らばっていて、全部で七つとか八つくらいだったような気がするけど、正確には覚えてない。会議室の入り口を通った時、大きな窓から自然光が差し込んでいて、そのおかげでなんとなく明るい雰囲気に感じられた。天候によって印象が変わることもあるだろうけど。

同じフロアにはテラス席みたいな屋外空間もあった。そこは年中オープンしていると言われているけど、実際いつ閉まるのか詳細までは聞きそびれてしまった。周囲には高層ビルや木々が立ち並んでいて、不思議と都会と自然が混在した感じだったと思う。スペースニードルもちらっと見えたような…でも角度によって見え方は違うみたいなので、人によって印象は異なるかもしれない。

「Sounds of 1」プレイリストでさらに深まるリラックス空間

地元食材にこだわったレストランとゼロウェイスト・ミクソロジークラス

ブランデンバーグさんは、そこを「自然と静かにつながれる場所」と呼んだことがあるらしい。まあ、誰かがそう言っていた気もするけど、確かじゃない。ただ、その建物の二階辺りにはフィットネスルームがあって、ジムとして使われているみたい。ホテル内のトレーニングエリア、たぶんフィールドハウスって名前だったと思う。フリーウェイトとか、有酸素運動用のマシンもいくつか並んでいたかな。ペロトンバイクや抵抗付きのランニングマシンなんかも見かけた覚えがあるし、グループレッスンやパーソナルトレーニングっぽいものも提供されていたような雰囲気だった。

入口近くには青リンゴを入れたバスケットと浄水器みたいな蛇口が置いてあったと思う。部屋に入ると、暖色系の照明と落ち着いた色合いが印象的で、不思議と気持ちが和らぐ感じだった。報道関係者用の部屋と言われる空間だったかな。

このホテル全体では百数十室くらい用意されていて、そのうち四割から五割弱くらいはスイートルームになっているらしい。でも自分が泊まった部屋は、「City King」っていうカテゴリーで、大きさは大体三十平米前後だったかな、と記憶している。ただ正確な広さとか正直よく覚えてないけど、それほど狭苦しくなく過ごせたとは思う。

2階には自然光あふれるイベントスペースと絶景テラスが揃っていた

キングサイズのベッドがあった。多分オーガニックなリネンらしいシーツがかけられていて、その向かい側には七十インチに近い大きさのテレビも見えた気がする。ベッド脇には、ちょっとした椅子とテーブルで構成された小さな寛ぎスペースもあったし、クローゼットもどこかに置かれていたはず。

アメニティについては、色々揃っていた印象だ。エスプレッソマシンとかミニバー、それからヨガマットみたいなのまで用意されていたような…。自然を思わせる工夫もちょくちょく目についたと思う。ヘッドボードはリサイクルウッドっぽかったし、その上には何本もの木材を組み合わせたような棚板。それから、切り株を加工した感じのナイトスタンドがそばに置いてあった。

壁際には枝ぶりを真似たコート掛けが設置されていたし、その横のコンソールテーブルにもツル性植物の鉢植えが置かれて垂れ下がっている。この部屋全体的に森や木々への意識が所々で感じられる作りだったんじゃないかな。

バスルームまで行くとまた雰囲気が変わる。そこでは現代的なラグジュアリーさと自然素材っぽさが混ざり合っていた。洗面台とかカウンターはチアラ・クォーツァイトという石材だと思われるし、土台部分なんかは木製だったような曖昧な記憶もある。ただし全体像は少しぼやけていて、一つ一つ確信までは持てないところもある。

2階には自然光あふれるイベントスペースと絶景テラスが揃っていた

部屋の至るところに見られるサステナブルな工夫に驚き

シャワールームの床には、小石が敷き詰められていたことを思い出す。その向かい側、部屋の端っこには大きめの浴槽があって、スライド式の扉を開けるとリビングルームが見えたので、湯船に浸かりながらテレビもなんとなく眺められそうだった。バスルーム内にはBamfordっていうブランドのアメニティとか、普通によくあるドライヤー、それからふわっとしたスリッパや、まるで分厚いトレーナーみたいなローブも置いてあった気がする。

で、この部屋で印象に残ったところといえば、なんというか環境への配慮だろうか。細かなところだけど、水は使い捨てボトルじゃなくてフィルター付きの蛇口とガラスコップ(たぶんワインボトルから作られたもの)が用意されていたし、ウェルカムメッセージもよく見る紙ではなくてザラっとした黒板風のものに手書きされていた。

それと、小さな木製プレートみたいなのがひとつ置いてあって、「1 Less Thing」という名前の取り組みについて書いてあった。内容はざっくり言うと、「もし着なくなった服があるなら、このホテルを通して近隣ファミリーシェルターに寄付できる」みたいな話だったと思う。Mary’s Placeという団体名も見かけたような記憶。このあたり、新鮮だと思う人もいるかもしれない。

アメニティ類については他にも何点か目新しい部分が感じられて、その一つ一つが全体的にサステナブル志向へゆるやかに舵を切っている雰囲気、とでも言えばいいんだろうか。全部まとめて語れるほど詳しく覚えてはいないけど、とりあえずそんな感じだった気がする。

バスルームで実現した自然素材と現代的なラグジュアリーの融合

世界中でいくつかの高級ホテルに滞在してきた人も、1ホテル・シアトルには他と違う何かを感じることが多いみたいだ。ロビーの雰囲気とか、写真を見てもその自然っぽさが伝わってくるし、ちょっと不思議な心地よさがあったように思う。ブランデンバーグ氏は「これはただのホテルじゃない」と話していた記憶がある。「どこに泊まるか、どう過ごすか、それによって残る影響まで気にする旅行者のための場所」とも言っていた気がする。

正直、その自然な空間にいると自分ももう少しだけ環境への配慮を意識した旅をしたい、とふと思わされた。具体的な数字じゃないけど、以前より明らかに意識は変わった感じがあった。この感覚は他ではあまり味わえなかったので、次また機会があれば1ホテル系列を選んでみようかなと思ってしまう。全ての人に当てはまるかわからないけれど、自分の場合はそうだった。

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