阿里山森林鉄道全線復旧が地域観光と生活に与えた変化を解説

阿里山森林鉄道が復活!台湾の山岳地帯を繋ぐ歴史的鉄道の物語

台湾南西部を走る阿里山森林鉄道、なんだか最近また動き出したらしい。百年以上前に木材運搬用として始まったこの路線、台風とか地震で何度も止まってたと聞いたことがあるけど、観光用として再開されたのはつい先ごろだったような気がする。

都市同士だけじゃなくて、古い鉄道路線にも「姉妹提携」みたいな関係があるという話を初めて知った人もいるかもしれない。阿里山のこの鉄道とイギリス・ウェールズのウェルシュプール&ランファイル軽便鉄道がそんな繋がりを持っているらしく、そのきっかけになった人物にマイケル・ライリーという元英国駐台代表がいるそうだ。彼はウェールズ側の会社書記でもあり、二つの路線を結び付けることに熱心だったみたい。

数年前、その縁で阿里山で使われていたディーゼル機関車一台が海を渡り、今はウェールズの丘陵地帯で観光客を乗せて走っているという話も耳にした。それがきっかけなのかどうかは定かじゃないけど、この連携には台湾鉄路管理局もかなり協力的だった様子。

最近は台湾への海外旅行者も増えていて、新しい航空路線もいくつかできたようだ。例えば中東から来る便なんかでは、イギリス発着客向けに時間調整されてたりして、不思議な配慮だなと思うこともある。こういう背景もあってなのか、「台北101」や夜市だけじゃない台湾の地域資源や田舎町にも目を向けてもらいたい―そんな狙いで今回の取り組みが進んでいる可能性もある、と誰か言っていた気がする。

イギリス人外交官が支えた日台の鉄道姉妹提携、その意外なつながり

この鉄道、観光用の列車と見なされがちだが、それだけではないらしい。台湾の歴史を、特に日本による統治の時代から少し垣間見ることもできるようだ。深い森と港をつなぐ線路には、なんとも言えないほどたくさんのカーブやループがあって、何度も方向転換して進んでいくらしい。ウー・ミンハンという人の写真だったと思う。

今から百年くらい前、日本が台湾を統治してしばらく経ったころ、とある日本人技師――飯田豊二だったかもしれない――が、この山岳地帯に木材輸送のためのルートを調査したそうだ。完成までにはそんなに長くはかからなかったようで、一部はすぐ使えるようになったみたい。当初はアメリカ製のシェイ式機関車(パワー自慢らしい)が使われていた、とどこかで聞いた気がする。その中でも、ある一台は「世界一長い鉄道スパイラル」なんて記録まで持っているとか……ほんとうかどうかはさておき。

デュリシャン・スパイラルという名所では、出発点とゴール地点が目と鼻の先なのに、高低差だけで数百メートル近くにもなるとか。それを埋めるために線路はグネグネと何キロも続いているという話も耳にしたことがある。ただ、その距離感覚もちょっと曖昧で、人によって違うかもしれない。

「Rail Journeys」というシリーズの記事だったかな? 他にも、この山岳地帯ならではなのか、小さめな橋や谷間を渡る構造物、崩れやすそうな山肌にトンネルを掘ったりしている様子も紹介されていた気がする。車窓から見下ろすと、「あれ?さっき通った場所?」と思う瞬間もあるし、曲がり角はいくつあったかわからなくなるほど多い。「小さな土砂崩れ」とか「倒れてしまったヒノキ」を見かけたりすると、この地域で働いていた技術者たちの苦労――月に一度くらい大きな揺れ(地震)が来る土地柄だし――ちょっと想像できなくもない。

全部正確じゃないところもありそうだけど、それぞれ断片的な印象として残っている。

Comparison Table:
トピック内容
奮起湖駅の歴史昔は賑やかだったが、最近再び活気を取り戻している。
名物料理地元名物のターキーライス弁当が人気で、多くの観光客が訪れる。
運行情報阿里山森林鉄道は毎日運行されており、季節によって時間が変動することもある。
自然と生態系この地域には多様なホタルや鹿などの動物が生息している。
文化と職業意識鉄道職員は多様性を重視し、支え合う文化が根付いている。

イギリス人外交官が支えた日台の鉄道姉妹提携、その意外なつながり

日本統治時代に始まった木材運搬用鉄道、その驚異の螺旋路線とは

どうやら、20世紀の初めごろ、日本資本が入った鉄道建設は資金難で一度止まったようだ。そのあと、台湾総督府が介入した、なんて話も耳にしたことがある。シェイ式蒸気機関車が曲がりくねった線路を再び走り始めたのは、十年ほど経ってからだったみたい。でも、旅客列車が動き出すまでにはさらに十年以上かかったとか。木材の運搬こそが主目的で、その流れは昭和の中頃まで続いた…いや、もっと後までだったかもしれない。

やがて林業の需要自体が減ってしまい、何割かしか残らなかった列車も次第に静かになっていった。それでも観光客や地元の人々は細々と使い続けていたようだけれど、大きな火事や地震で一時的に運休することもあったそうだ。記憶によれば、大規模な台風被害で全線停止となった年もあったっけ。

それでも、不思議とルート全体を復旧してほしいという声は消えなかったらしい。千メートルをゆうに超える標高差を登るこの鉄道線路は、沿線の先住民族コミュニティにとって学校や病院、市場などへのつながりとして重要視されてきたとか。また、ごく一部しか動いていなくても観光目的で訪れる人も少なくなかったみたい。

十年ほど前かな?台湾鉄路管理局とか林務局など複数機関の協力も得て、一部区間では運行再開されたと言われている。ただし本格的な復旧まではまだ課題も多く、新しい旅客列車がお目見えしたのは最近になってからだったようだ。歴史の断片を拾い集めると、この物語にはまだ続きがありそうな気さえする。

地震と台風に立ち向かった100年以上の苦難の歴史を振り返る

台湾の文化部が観光地の幅を広げたいって話、ちょうど数年前だった気がするけど、なんとなくその流れで阿里山の鉄道と森林の景観をまとめて文化的なエリアにしようとしたらしい。修復作業はずっと続いていて、最近になってやっと全部の路線がまた動き出したっぽい。春先くらいかな、最初のお客さんを乗せた列車が静かにレールに戻った。

阿里山の森を列車で通ると、ほのかに杉の匂いもして、昔ここで工事した人たちが苦労した理由もなんとなく分かる気がする。道中には橋もトンネルも本当に多くて、ざっと数えてみても五十やそこらは橋だけであるし、トンネルはもっと多いんじゃないかと思う。

坂道になると、ときどき運転席から高い警報音が聞こえてくることもあって、それはどうも車輪が少し滑った合図らしい。険しい場所だと大きな機械なんて入れないので、線路の枕木は今でも人力で敷いた部分が結構残っているそうだ。

どこだったかな、新しいトンネルに入る直前に左側を見ると、崖ぎりぎりまで削れてしまった古いトンネルの入り口もまだ見える。でも詳しく調べれば違う時期に作られた可能性もありそうだし、その辺りは断言できない。

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2024年全線復旧!地元コミュニティを甦らせた鉄道の力

最初の停車駅のひとつ、ルマチャン――かつてはタバコ工場で賑わっていたらしいが、今では田んぼに囲まれて静かな場所になっているとか。鉄道が長いこと放置されていた頃には駅舎も倉庫も少し荒れてしまったみたいだが、最近また列車が通うようになってから空気も変わったそうだ。新しい屋根瓦のきらきらした駅舎は、近くにあるタバコ文化公園への入り口として利用されるようになったと聞く。あの公園では昔のタバコ倉庫をちらっと見学できるという話。

どこかで呉明翰さん(ウー・ミンハン)という方の写真を見かけたことがある気がする。アルシャン(阿里山)の森を歩くハイカーたちにも、この辺りで途中下車してトレイル散策している人が何人もいるそうだ。

もう少し進むと、フェンチーフーという所に着く。駅名と同じ名前の町みたいなものが自然にできた…そんな感じだったと思う。規模としては線路沿いでも大きめな停車場なので、働いている人たちもかなり多かったとか。細かい人数までは分からないけれど、あそこは昔から結構活気があったんじゃないかな…

手作業で修復された危険なトンネル、アルプスを超える建設難易度

「昔は、奮起湖駅ってもっと賑やかだったんだよ」と村人の李さんがぽつり。彼のおじいちゃんは炭を運ぶ仕事をしていたそうで、あの時代のことをなんとなく懐かしそうに話す。駅の端っこには修復された蒸気機関車が静かに置かれていて、その隣には鉄道の歴史が詰まった展示スペースもあるらしい。ただ、どこまで本当か…記憶も曖昧な部分がある。

最近になって鉄道が再び動き始めて、集落にも少しずつ活気が戻ってきているようだとも聞く。駅で列車を待つ人たちは、一時間くらいゆっくりできるタイミングで降りて散策したりするみたいだけど、山歩きを楽しむために立ち寄る旅行客も多いらしい。ただ、自分の場合はどうもその辺から漂うご飯の匂いにつられてしまうことが多い。

小さな屋台とか食堂が密集していて、その中で七面倒くさいほど迷った挙げ句、結局選ぶのは地元名物のターキーライス弁当だったりする。ほんのり醤油と大根も乗っていて、この辺りでは昔から林業関係者や機関士さんたちにも好まれていた料理だという話だ。ただ今じゃ観光客がお昼時になると一斉に押しかけてくるせいで、小さなお店はどこも混雑しやすい印象。

そう言えばアルイシャン森林鉄道についてなんだけれど、毎日運行されている便があって、多分朝遅めに嘉義駅を出発して午後遅く着く感じだったと思う。でも時間は季節とか天候によって多少前後することもあるし、詳しく調べてから出かけた方がいいかもしれない。

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タバコ倉庫が観光名所に?廃駅周辺で起きた奇跡的な地域再生

阿里山から嘉義へ向かう列車、たしか正午前後に出発して、午後遅くになった頃に到着するはず。片道の切符代も数千円くらいから始まると聞いたことがある。予約サイトもどこかで見かけた気がするけど、今となっては定かじゃない。

車窓から差し込む光が竹林をやわらかく照らす。あの竹は阿里山のツォウ族が育てたり収穫したりしているそうだ、と誰かが話していたっけ。時々、キツツキみたいな鳥の音が混じる。ただ、そのリズムに耳を澄ませていても、不思議と時間はゆっくり流れるような感じになる。

台湾全体で見つかるホタルの種類、その半分より少し多いくらいがこのエリアにも生息しているらしい。そのせいなのか、夜になると光の点滅がちらほら見えることも。でも、大きなモモンガみたいな動物については日中でも結構目撃されているそうだ。鹿について言えば、この辺にはかなりたくさん住んでいると聞くものの、自分では一度も姿を確認できなかった。それどころか、「ルマチャン駅」という名前自体も「鹿でいっぱい」という意味につながっているとか...そんな話を思い出したりした。

駅ごとに停まるたび、車掌さんがドアから身を乗り出して輪っか付きのトークンみたいなものを駅員へ手渡し、それとは別のトークンを受け取っていたような記憶。それぞれ違う色や形だった気もする。このやり取り自体、昔ながらの列車運行管理法だった名残だという説明書きがあった気がする。線路区間ごとの安全確保として必要だった…とも伝わっているけど、今となってはその厳密さまで詳しく知る人は減った印象もある。

駅弁から飛び出す七面鳥ご飯、林業労働者受け継がれた味を体験

鉄道の職員たちが大切にしている習慣、何と言えばいいか…そんなものがあるらしい。ヒノキ村の端っこには、旅行者向けのお土産屋さんや巨大なマスコットも並んでいて、そういえば誰かが「あそこは面白い」と話していた気がする。

昔々、あの森を最初に蒸気機関車が走り抜けていた頃は、ほとんど男性ばかりだったとか聞く。でも今は雰囲気もだいぶ変わってきていて、女性の姿もよく見かけるようになった。労働環境自体も七十年くらい前とは比べ物にならないくらい柔軟になっているみたい。

路線運行を担当する羅さん――以前は台湾で一番高い場所にある祝山駅の駅長を務めていたそうだけど、「鉄道職員というと男性だと思われがちです」と言う。でも実際入ってみると、かなり多様な人たち、それも熟練した女性スタッフとも一緒に働けることに気づいた時、とても嬉しかったそうだ。

羅さんによれば、この仕事ではチームワークへの意識が結構重要なんじゃないか、と考えているとのこと。駅長時代には色んな困難――列車やスタッフ管理とか自然災害への対応など――に直面したこともそれなりにあったらしい。ただ、不思議と周囲から助けてもらえる雰囲気が強かった、と振り返っていた。全て順調だったとは限らないけれど、それでも支え合う文化が根付いているようにも感じられる。

駅弁から飛び出す七面鳥ご飯、林業労働者受け継がれた味を体験

女性駅長が語る「自然災害との戦い」現代版鉄道マンの仕事術

たぶん七十年ちょっと前から、こうして娘ふたりの世話をしつつ働く人もいたのだろう。ロウさんと出会ったのは嘉義駅。始発ということになるらしい。その隣のホームでは、高速鉄道が音もなくすごいスピードで通り過ぎていく。一方で、阿里山森林鉄道の赤っぽいディーゼル機関車がガタガタ音を立てながら動き出す。木で覆われた古い客車を坂道へ引っぱって行く準備みたい。

嘉義という町自体、ヒノキやスギにゆかりがあるとかないとか。百年近く昔には、多くの線路作業員たちがヒノキ村あたりに住んでいたそうだ。そのころ建てられた家々—低い木造住宅ばかり—今でも保存されていて、観光客が集まるスポットになっている。観光客は運転士さんの元住居っぽい所でタピオカミルクティーを飲んだり、竹製花瓶なんかを買ったりするみたい。

どこかのお宅の外には線路マスコット?鹿みたいな形した大きなフィギュアが置かれている。よく見ると野球帽にラインロゴが…本物そっくりとも言えないけど、不思議と目立つ存在だった気がする。

ヒノキ村の鹿マスコットが象徴する、未来へ続く鉄道の物語

最初にシカが選ばれたことには少し意外性を感じる人もいるかもしれない。実際、阿里山で過ごしたあのとき、シカの姿は一度も目に入らなかった気がする。でも台湾では、シカという動物は長寿の象徴として昔から知られていて、その茶色っぽい毛色は、この路線が抜けていく森――杉林の色ともよく似ていると言われている。キャップをかぶった陽気な反芻動物が、消えそうで消えない鉄道の顔になるっていうのも、不思議と納得できなくもない。

あ、そういえば、この話がおもしろかったなら「エッセンシャルリスト」というニュースレターがあるみたい。だいたい週に二回くらいかな? 選りすぐりの記事や動画なんかがメールで届くらしい。ほかにもBBCトラベル関連なら、FacebookやX、それからInstagramでも最新情報や旅記事を見ることができるようになってるみたい。

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