アリババ退職後にフードデリバリー配達員へ転身:キャリアダウンを選んだ理由と働き方の変化

Published on: | Last updated:

最近、よく考える。

上を目指すだけが、人生なんだろうか、って。いや…むしろ「下り坂」を選ぶことが、一つの賢い生き方なんじゃないか、と。

アリババの社員が、今は小さな町でフードデリバリーをしている、っていう話を聞いてから特にそう思うようになった。正直、最初は「もったいない」なんて思ったけど、よくよく考えると、これは「転落」じゃなくて、新しい「選択」なんだよな。

「上り詰めた先」で失うもの

少し前に、浙江大学の教授が48歳で急死したっていうニュースが流れてきた。脳出血だったらしい。彼の経歴は、もう、誰が見ても「大成功」そのもの。28歳で博士号、35歳で教授。発表した論文は230本以上で、発明特許も48個…。

でも、その代償は大きかった。彼のPCに残ってたスケジュールを見たら、過去1年間の公的な勤務日183日のうち、働いてたのはなんと319日。そのうち135日は出張。出張じゃない日も、105回は夜10時過ぎまで仕事…。これを18年も続けてたって。

これ、他人事じゃないよな。日本でいう「過労死」そのものだ。成功は富や地位をもたらすかもしれないけど、同時に、健康とか、家族との時間とか、あまりにも多くのものを失いやすい。

前見た動画で、6歳の息子に「パパとママは出稼ぎに行くね」って伝えるお父さんがいた。息子は泣きながら「行かないで」って言うんだ。お父さんは「お金を稼がないと」って説得するんだけど、息子は「そんなものいらない。一緒にいる方が大事だよ」って…。結局、そのお父さんは出稼ぎに行くのをやめて、地元で仕事を見つけたらしい。

年を取るほど、わかる。「上を目指す」ことより大事なものが、人生にはたくさんあるんだなって。

人生の分かれ道:上を目指すか、心地よい道を選ぶか
人生の分かれ道:上を目指すか、心地よい道を選ぶか

「下り坂」の思考法、ちょっと整理してみる

じゃあ、その「上り坂」と「下り坂」の生き方って、具体的に何が違うんだろう。ちょっと頭の中を整理するために、比べてみる。

項目 上り坂の人生 下り坂の人生
KPI・目標 売上、地位、フォロワー数。とにかく数字。 今日の空の色とか、心の平穏さとか。
時間の使い方 未来への投資。常に足りない感覚。 「今」を味わうためのもの。ゆっくり流れる。
仕事のストレス 高くて当たり前。むしろ無いと不安になることも。 ゼロじゃないけど、自分でコントロールできる範囲。
健康 成功のための交換部品…みたいな?優先順位は低いかも。 一番大事な資本。失ったら全部終わりって知ってる。
人間関係 人脈。ギブアンドテイクが基本。 気の合う仲間。ただ一緒にいる時間が心地いい。
お金 多ければ多いほど良い。青天井。 必要十分あればいい。不安にならない程度に。

…こうやって見ると、どっちが良いとか悪いとかじゃないんだよな。ただ、何を「豊かさ」と定義するかが、根本的に違うだけ。

昔、北京で働いてた頃の友人を思い出した。彼女は年収8万ドル(当時で1000万近く?)のディレクターだったけど、いつも疲れてて、メンタルも病みかけてた。でもある日、全部捨てて大理(ダリ)で民宿を始めたんだ。

収入は激減したけど、彼女は「今の私のKPIは、洱海(アルハイ)が1日に7つの青色に変わるのを見届けることなの」って笑ってた。その言葉が、すごく印象に残ってる。

テック企業を辞め、植物に囲まれる日々
テック企業を辞め、植物に囲まれる日々

これって、ただの「逃げ」なの?

こういう話をすると、「それは現実からの逃げだ」「諦めただけでしょ」って言う人がいる。うん、わかる。でも、そうじゃないと思うんだ。

これは「諦め」じゃなくて、戦略的な「価値観のシフト」なんだよな。

例えば、元女優の王祖賢(ジョイ・ウォン)。彼女がカナダでお灸の治療院を開いたってニュースになった時、多くの人が「落ちぶれた」って言った。一時間80ドルで、自ら施術もするって。

でも、彼女はもう名声とかお金とか、そういうものに興味がないんだと思う。静かに暮らして、すっぴんで買い物して、犬の散歩をして…。かつての映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の役名で彼女を覚えている客に、こう微笑んで言ったらしい。「今の私は、ウォン先生よ」って。

魂は高く保ちながら、身は低い場所に置く。そうすることで、余計な重荷を下ろして、本当に大切なもの…心の平穏とか、自由とか…を見つけられるのかもしれない。

映画の『リトル・フォレスト』を思い出す。都会に馴染めなかった主人公が、故郷の小森に帰って、畑仕事をして、季節のものを料理して食べる。あの淡々とした毎日の中にこそ、本当の豊かさがあった。

日本の厚生労働省メンタルヘルスの重要性をずっと言ってるけど、結局、最後のところは個人の「選択」が大きいのかもしれないな。

都会の喧騒と、心の中にある静かな湖
都会の喧騒と、心の中にある静かな湖

結局、何が言いたいかっていうと

作家の余華(ユイ・ホア)が言ってた言葉が、すごく刺さる。

「いわゆる中年の危機とは、本当に人を不安にさせるのは、孤独や貧困、あるいは老いでもない。中年になって、自分が本当に望む生き方を一度もしてこなかったと気づくことだ」

人生は長いレースじゃない。もし今、歩いている道が辛くて、疲れたなら…。ちょっとコースを変えてみる。自分を許してあげる。

そんな選択肢も、あるってこと。

もし、あなたが今の仕事や環境から完全に解放されたら、何をしてみたいですか?

小さなことでも、大きな夢でも。よかったら、下で教えてください。

Related to this topic:

Comments

  1. Guest 2025-09-24 Reply
    キャリアの専門家として、このライフスタイル転換ガイドに興味津々!現場の声を反映できそうな素材、ぜひ共有させてください。ワークライフバランスの新しい形、一緒に探求できたら嬉しいです。