HS2計画の遅延とコスト暴走がイギリスを悩ませている
おはようございます。二〇〇九年頃だったかな、その時はイングランド代表が自分の生きているうちにワールドカップで優勝する姿を見られるんじゃないかって、なんとなく思っていた。もしかしたら、四十歳になる前には実現してるかもしれない、と。当時、労働党政権がHS2という新しい鉄道プロジェクトを発表し、ロンドンとバーミンガムを繋ぐ最初の区間があと数年後には開通する予定だと言われていた。でも、今はもう二〇二五年で、自分はすでに四十一歳になってしまったし、この前イングランドがセネガル相手に一点差以上つけられて負けたばかり。昨日またHS2の完成予定日が伸びたとか耳にしたけど…今度は「いつになるかわからない」と言われただけだった気もする。
この何年もの間、英国の大規模インフラ計画として大々的に語られてきたこの鉄道事業について、延期や変更続きですっかり話がごちゃごちゃになってしまった印象がある。ただ昨日のニュースには、それなりに意味合いがあったみたいだ。管理ミスや長引くトラブルによる損失もちらほら指摘されていて、本来期待されていた経済効果などもさらに先送りされた形。でも一方では、新しい政権側は以前より現実的な視点を持ち始めていると主張しているようで、高騰して収拾つかなくなったコスト問題にも何とか対応しようとしている雰囲気も感じる。
ここまで来ると結局何が変わったのか、本当にこの路線は完成することになるんだろうか――そんな疑問ばかり残ってしまう。そういえば、この件についてガーディアン紙の政治記者キラン・ステイシーさんにも少し話を聞いてみたりした。その中で「白象」呼ばわりされ続けたプロジェクトを、「王冠の宝石」へ転換できる可能性について考え直す必要もありそうだと思わされた。
ところで、中東情勢にもちらっと触れておくといいかな。ドナルド・トランプ氏絡みでは、「フォルドウ核施設だけ確実につぶせる場合のみ米国による攻撃も選択肢になる」という趣旨の発言(という噂)が関係者筋から漏れてきたり…。他にもいろんなニュースは重なっているようだけど、今朝はいくつか大きめな話題だけピックアップしておこうかな、と感じた。
この何年もの間、英国の大規模インフラ計画として大々的に語られてきたこの鉄道事業について、延期や変更続きですっかり話がごちゃごちゃになってしまった印象がある。ただ昨日のニュースには、それなりに意味合いがあったみたいだ。管理ミスや長引くトラブルによる損失もちらほら指摘されていて、本来期待されていた経済効果などもさらに先送りされた形。でも一方では、新しい政権側は以前より現実的な視点を持ち始めていると主張しているようで、高騰して収拾つかなくなったコスト問題にも何とか対応しようとしている雰囲気も感じる。
ここまで来ると結局何が変わったのか、本当にこの路線は完成することになるんだろうか――そんな疑問ばかり残ってしまう。そういえば、この件についてガーディアン紙の政治記者キラン・ステイシーさんにも少し話を聞いてみたりした。その中で「白象」呼ばわりされ続けたプロジェクトを、「王冠の宝石」へ転換できる可能性について考え直す必要もありそうだと思わされた。
ところで、中東情勢にもちらっと触れておくといいかな。ドナルド・トランプ氏絡みでは、「フォルドウ核施設だけ確実につぶせる場合のみ米国による攻撃も選択肢になる」という趣旨の発言(という噂)が関係者筋から漏れてきたり…。他にもいろんなニュースは重なっているようだけど、今朝はいくつか大きめな話題だけピックアップしておこうかな、と感じた。
トランプがイラン攻撃の条件を語る中東情勢の緊迫
イランへの攻撃許可について、どうやら本人はまだ決断を先延ばしにしているみたい。交渉の動きがあるか様子見なんだとか。
イギリスの大学で学生たちの抗議活動――あれもずいぶん話題になったよね。今後は、もう「一律禁止」っていう厳しい措置は取れなくなる方向らしい。イスラエルとガザ情勢絡みのテント設営デモに対しても、何ヶ月も締め出すようなやり方は慎重になるべきだっていう声が監督機関から出てるみたい。
それで、ガザではまた悲しい出来事が起こったそうだ。食料配給車を待つ群衆に向けてイスラエル軍が発砲した、と現地の救助関係者が言っていた気がする。その場で命を落とした人が十数人いて、過去数日間だけでも似たような場所で亡くなった人数は百名を超えているという報道もどこかで読んだ覚えがある。
健康面では、大気汚染――これも深刻らしくて、イギリス全体で考えると週ごとの医療費や生産性損失など含めると莫大なお金…何百億円単位とも聞いたことがあったかな。それに、この空気を吸うことで命を落とす人も週単位で五百人規模とも言われているけれど、本当にそんな数字なのか…まあ専門家団体による推計らしい。一説によれば国民のほぼ全員が有害物質入りの空気を日常的に吸っている、と指摘されてもいる。
エア・インディア機墜落事故、その唯一助かった方(実際には生存者は一名だけだったと思う)が兄弟さんのお葬式まで手伝っていた光景――インド西部沿岸地域だったかな。離陸直後に墜ちたという痛ましい事故から数日後の出来事だったそうだ。
それからHS2(高速鉄道計画)の話題もちらほら耳にしたけど…最初発表された頃からすると十年以上経ってるかな。当時は通勤列車混雑緩和とか、北部経済振興、新幹線並みの所要時間短縮など色々期待されてた。でも、その時点ですでに費用見積もり自体「根拠薄弱」だったという話もあとから出てきたりして。その後コスト膨張は止まらず工期ものびっぱなしになっちゃった、とどこかの記事にも書いてあったような…。ちなみに運輸大臣(名前忘れちゃいそうになるけど)は最近また完成時期延期を発表したばかり。
道路補修(特に穴埋め)なら全部直す方がお得じゃない?なんて極端な意見までちらっと流れてくるくらいだから、それだけ混乱続きなのかもしれないね…。
イギリスの大学で学生たちの抗議活動――あれもずいぶん話題になったよね。今後は、もう「一律禁止」っていう厳しい措置は取れなくなる方向らしい。イスラエルとガザ情勢絡みのテント設営デモに対しても、何ヶ月も締め出すようなやり方は慎重になるべきだっていう声が監督機関から出てるみたい。
それで、ガザではまた悲しい出来事が起こったそうだ。食料配給車を待つ群衆に向けてイスラエル軍が発砲した、と現地の救助関係者が言っていた気がする。その場で命を落とした人が十数人いて、過去数日間だけでも似たような場所で亡くなった人数は百名を超えているという報道もどこかで読んだ覚えがある。
健康面では、大気汚染――これも深刻らしくて、イギリス全体で考えると週ごとの医療費や生産性損失など含めると莫大なお金…何百億円単位とも聞いたことがあったかな。それに、この空気を吸うことで命を落とす人も週単位で五百人規模とも言われているけれど、本当にそんな数字なのか…まあ専門家団体による推計らしい。一説によれば国民のほぼ全員が有害物質入りの空気を日常的に吸っている、と指摘されてもいる。
エア・インディア機墜落事故、その唯一助かった方(実際には生存者は一名だけだったと思う)が兄弟さんのお葬式まで手伝っていた光景――インド西部沿岸地域だったかな。離陸直後に墜ちたという痛ましい事故から数日後の出来事だったそうだ。
それからHS2(高速鉄道計画)の話題もちらほら耳にしたけど…最初発表された頃からすると十年以上経ってるかな。当時は通勤列車混雑緩和とか、北部経済振興、新幹線並みの所要時間短縮など色々期待されてた。でも、その時点ですでに費用見積もり自体「根拠薄弱」だったという話もあとから出てきたりして。その後コスト膨張は止まらず工期ものびっぱなしになっちゃった、とどこかの記事にも書いてあったような…。ちなみに運輸大臣(名前忘れちゃいそうになるけど)は最近また完成時期延期を発表したばかり。
道路補修(特に穴埋め)なら全部直す方がお得じゃない?なんて極端な意見までちらっと流れてくるくらいだから、それだけ混乱続きなのかもしれないね…。
Comparison Table:
テーマ | HS2計画の現状と課題 |
---|---|
支持者の意見 | 北側部分を残すべきという声が根強い。 |
政府の立場 | ウェストミッドランズ地域に経済的可能性が生まれるとの説明。 |
批判者の視点 | 投じたお金に引きずられ、サンクコストの罠になっている。 |
今後の展望 | 新しい委員長が任命され、コスト管理を重視する姿勢。 |

学生デモ規制の緩和で大学キャンパスはどう変わる?
あのね、HS2っていう高速鉄道の話なんだけど、いつだったか、北東方面に伸びるはずだった線路が数年前に消えてしまって、その後も西側のバーミンガムからマンチェスターへの部分も結局中止になったんだよね。確かスナク首相が何か予算をほかの交通インフラに回すとか言ってたけど、それで「大きな価値がある投資だ」みたいな理屈はかなり揺らいじゃった印象。
それからしばらくして、現場ではもう計画通り進むはずないって声が多かったと思う。そういえば最近になって運輸大臣のアレクサンダーさん(写真にもいたかな?)が、「今のタイムラインでは無理です」と発表してたんだ。開通できても最初は速度を落として運行することになるかもしれないって話まで出てて、本当にどうなるやら…。まあ年内には費用や新しい納期について何か報告すると彼女自身言ってた気がする。
でも実際、この延期自体そんな驚きじゃなくて、関係者からすれば「またか」くらいの感覚だったみたい。記者のキラン・ステイシーも「リセット宣言だったけど、まだそこまでも行き着いてない」とコメントしてたっけ。
少し前にインフラとプロジェクト管理系の公的機関も、「このままだと成功裏に終わる見込みはかなり薄い」という評価を出していたような…。そういやHS2社長も最近交代したし、新しい責任者によれば全体を一度整理し直さないとダメだから、本格的な再スタートにはあと二年近く必要だろうという感じだった。効率よく進めるためにも工程を組み直すべきだ、と。
国立会計検査院も急ぐよりちゃんと計画立て直せばコスト面で損しない可能性あると言及したとか…細かい数字はもう曖昧になっちゃったけど。一方で契約内容自体変えないと業者側に急ぐ動機づけ作れないとも言われてる。こういう大規模事業だとなかなか一筋縄じゃいかないね。本当にどう着地するんだろう。
それからしばらくして、現場ではもう計画通り進むはずないって声が多かったと思う。そういえば最近になって運輸大臣のアレクサンダーさん(写真にもいたかな?)が、「今のタイムラインでは無理です」と発表してたんだ。開通できても最初は速度を落として運行することになるかもしれないって話まで出てて、本当にどうなるやら…。まあ年内には費用や新しい納期について何か報告すると彼女自身言ってた気がする。
でも実際、この延期自体そんな驚きじゃなくて、関係者からすれば「またか」くらいの感覚だったみたい。記者のキラン・ステイシーも「リセット宣言だったけど、まだそこまでも行き着いてない」とコメントしてたっけ。
少し前にインフラとプロジェクト管理系の公的機関も、「このままだと成功裏に終わる見込みはかなり薄い」という評価を出していたような…。そういやHS2社長も最近交代したし、新しい責任者によれば全体を一度整理し直さないとダメだから、本格的な再スタートにはあと二年近く必要だろうという感じだった。効率よく進めるためにも工程を組み直すべきだ、と。
国立会計検査院も急ぐよりちゃんと計画立て直せばコスト面で損しない可能性あると言及したとか…細かい数字はもう曖昧になっちゃったけど。一方で契約内容自体変えないと業者側に急ぐ動機づけ作れないとも言われてる。こういう大規模事業だとなかなか一筋縄じゃいかないね。本当にどう着地するんだろう。
ガザでの食糧配給現場でまた悲劇が起きた
なんだか、ここ数年で首相が何人も変わった記憶があるけど、それぞれのトップはHS2について自分なりのイメージを持ち込んでいたみたい。キランさんの話によると、「これって、歴代の首相が目立とうとして手を加えたくなるような大きなプロジェクトだった」と言っていた。そして昔から財務省は、この計画に対してあまり積極的ではなく、お金の無駄遣いと思っていたらしい。そのため、政権交代とかちょっとした政治的な動きで簡単に揺れる側面があったようだ。
ところで、費用がどうしてこんなに膨らんだんだろう?最初に発表された時点では今よりずっと低い数字(たぶん三十数億ポンド台)だったとされている。でも最近になって出てきた見積もりでは、もう七十億や八十億を超えているという声もあり、政府側は現状でもっと高額になる可能性を示唆している。しかも、そのルート自体も当初よりかなり縮小されたものになっているっぽい。
この大幅な増加には、コントロールできない要素もちょっと絡んでいて、それ以外にも管理上の問題が重なった感じ。キランさんいわく、「この何年かの物価上昇だけでも状況は明らかに悪化したし、材料調達なんかも前より難しくなった」と。ただ、それだけじゃなくて「どう考えてもうまく処理されていない部分」もあったそう。どちらにせよ、一筋縄ではいかない経緯だったみたいですね。
ところで、費用がどうしてこんなに膨らんだんだろう?最初に発表された時点では今よりずっと低い数字(たぶん三十数億ポンド台)だったとされている。でも最近になって出てきた見積もりでは、もう七十億や八十億を超えているという声もあり、政府側は現状でもっと高額になる可能性を示唆している。しかも、そのルート自体も当初よりかなり縮小されたものになっているっぽい。
この大幅な増加には、コントロールできない要素もちょっと絡んでいて、それ以外にも管理上の問題が重なった感じ。キランさんいわく、「この何年かの物価上昇だけでも状況は明らかに悪化したし、材料調達なんかも前より難しくなった」と。ただ、それだけじゃなくて「どう考えてもうまく処理されていない部分」もあったそう。どちらにせよ、一筋縄ではいかない経緯だったみたいですね。

イギリスの大気汚染が週500人以上の命を奪っている
前に保守党政権が色々やってきた結果、何となく管理の面で混乱が続いていたとアレクサンダー氏は昨日話していたようだ。例えばユーストン駅の新しいデザイン、確か二回ぐらい設計を発注したとか聞いた気がするんだけど、それだけで数百億円規模になってしまったらしい。その後結局両方とも使わなかったみたい。ちょっと驚くけど、ジョンソン政権の時は独立調査で契約を控えるべきだと提言されてたにも関わらず、どうもそのまま契約を続けてしまったという話もあった。
ワイルド氏が議会で証言した時も、「かなり早い段階から工事始めちゃった」なんて発言していたし、その時点では詳細な設計や許認可がまだ揃っていなかったそうだ。もちろんこんな大規模なプロジェクトだからお金はかかるものだけど、イギリスの場合特にうまく行ってない印象を持つ人も少なくないようだ。労働党側から見ると、計画手続きそのものが重荷になっている部分もある、と指摘している。
もう少し前だったと思うけれど、高速鉄道の建設コストについて世界中で調べた政府系の報告書によると、おおよそ一キロあたり数十億円程度が平均的だそう。でもHS2第一期の場合、その頃ですでに桁違いに高額になる予定だった。それから今までにさらに倍近く膨らんできた、と記憶している。ただ、それでも工事を進める理由はいろいろ挙げられていて――それについてはまた別途考えないとね。
ワイルド氏が議会で証言した時も、「かなり早い段階から工事始めちゃった」なんて発言していたし、その時点では詳細な設計や許認可がまだ揃っていなかったそうだ。もちろんこんな大規模なプロジェクトだからお金はかかるものだけど、イギリスの場合特にうまく行ってない印象を持つ人も少なくないようだ。労働党側から見ると、計画手続きそのものが重荷になっている部分もある、と指摘している。
もう少し前だったと思うけれど、高速鉄道の建設コストについて世界中で調べた政府系の報告書によると、おおよそ一キロあたり数十億円程度が平均的だそう。でもHS2第一期の場合、その頃ですでに桁違いに高額になる予定だった。それから今までにさらに倍近く膨らんできた、と記憶している。ただ、それでも工事を進める理由はいろいろ挙げられていて――それについてはまた別途考えないとね。
航空機事故で兄弟を失った唯一の生存者の苦悩
今のHS2計画が完璧だと考えている人は、どうも少ないらしい。特にこの鉄道の北側部分を残すべきだと言っていた支持者たちは、そうじゃなければ意味が薄れるという声も根強いみたい。ただ、現状でもう工事がかなり進んでいて、途中でやめるのは無駄になるかもしれない――そんな話もちらほら聞こえる。遅延は目立つものの、トンネル工事の大半は終わっているとも言われてるし、高架橋や橋梁も三分の二とか半分くらいまで着手されているようだ。十月ごろにJonn Elledge氏がNew Statesmanに書いた記事では、「ロンドンからクルーまで伸ばせば、単純なコスト回収だけでも十分成り立つ」と業界報告を引用していたっけ。そのうえ新路線による追加的な移動や住宅開発などまで考慮すれば…と続く。
一方でロンドンEustonへの最後の区間について、BusinessLDNという団体が「もう既存インフラや作業チームもあるし、このトンネルを今掘るなら費用面でも後回しより安上がりになるはず」という趣旨の公開書簡を出したこともあった。政府側としては、「北側レグ抜き」でもHS2によってウェストミッドランズ地域には新しい経済的可能性が生まれたり、成長促進につながる、と説明している。
ただ、それじゃあ今ここで中止する理由ってなんだろう?批判派からすると「今まで投じたお金」に引きずられて続けること自体が“サンクコスト”という罠になっている気配もある、とKiranさんは指摘する。「もし上手くいかないなら、すでに何千億使った後でも潔くやめたほうが合理的」といった意見。ガーディアン紙のSimon Jenkins氏みたいな反対派論者によれば、「ここまで使った予算とは別に、このままやめれば議会期間中あと二百数十億ポンドぐらい浮いて、それだけ他用途――例えば病院建設とか学校増設・刑務所改修などにも振り向けられる」という主張も出ていた。「ホワイトホール全体ですでにHS2がおかしいと思われている」と彼は書いていた気がするし、労働党影の財務相Rachel Reevesさん自身、本当に新幹線より他公共インフラ整備を優先しなくても良いと思っているんだろうか…と疑問視されていた気配だった。
まあ結局この話、一度始めた巨大プロジェクトを途中放棄する是非、そのリスク配分とか割り切れない思惑とか色々絡んできて、一筋縄では語れない感じなのかもしれないね。
一方でロンドンEustonへの最後の区間について、BusinessLDNという団体が「もう既存インフラや作業チームもあるし、このトンネルを今掘るなら費用面でも後回しより安上がりになるはず」という趣旨の公開書簡を出したこともあった。政府側としては、「北側レグ抜き」でもHS2によってウェストミッドランズ地域には新しい経済的可能性が生まれたり、成長促進につながる、と説明している。
ただ、それじゃあ今ここで中止する理由ってなんだろう?批判派からすると「今まで投じたお金」に引きずられて続けること自体が“サンクコスト”という罠になっている気配もある、とKiranさんは指摘する。「もし上手くいかないなら、すでに何千億使った後でも潔くやめたほうが合理的」といった意見。ガーディアン紙のSimon Jenkins氏みたいな反対派論者によれば、「ここまで使った予算とは別に、このままやめれば議会期間中あと二百数十億ポンドぐらい浮いて、それだけ他用途――例えば病院建設とか学校増設・刑務所改修などにも振り向けられる」という主張も出ていた。「ホワイトホール全体ですでにHS2がおかしいと思われている」と彼は書いていた気がするし、労働党影の財務相Rachel Reevesさん自身、本当に新幹線より他公共インフラ整備を優先しなくても良いと思っているんだろうか…と疑問視されていた気配だった。
まあ結局この話、一度始めた巨大プロジェクトを途中放棄する是非、そのリスク配分とか割り切れない思惑とか色々絡んできて、一筋縄では語れない感じなのかもしれないね。

HS2が白象プロジェクトと呼ばれるようになった経緯
「お金の使い道って、昔からややこしい問題だったように思いますね」とキランさんが話していた記憶があります。そういえば、どこかの政府で経済を担当してる人が、「全国の道路の穴全部直す方がたぶんずっと安く済む」みたいなことも言ってたっけ。
さて、政府はこれからどうするつもりなんでしょうか。何度か話題になったニュースレターとか宣伝を横目に見つつ…今のところ、労働党がHS2(高速鉄道プロジェクト)から手を引く気配はほぼないと言われているようです。「この計画って、大規模インフラ事業という政府のお決まりのストーリーにはまるから、政権としてもなかなかやめられない感じですね」とキランさん。もし何かあるとすれば、そのうち第二期計画みたいなものを再び大きく発表したいんじゃないでしょうか。ただ、それすら実現するとしたら二期目以降になるだろう、と何となく周囲では予想されているそうです。それがもし本当に進めば、元々抱いていた壮大な構想に少しでも近づける可能性も残っていそうですね。
とはいえ、有権者が次の選挙前に「経済的メリット」を肌で感じることはあまり期待できない雰囲気です。その代わり、「コスト膨張を抑え込む手腕くらいは見せておきたい」みたいなのが今の空気感でしょうか。それで最近になって、新しくHS2委員長としてマイク・ブラウン氏(ロンドン交通局出身)が任命されたようです。彼はエリザベス線でもスケジュール通り&予算内完了に一役買った人だから…同じこともう一回できればいいけど。ただ、この路線も今回で初めて仕切り直されるわけじゃなくて、「またリセット?」と半信半疑になる読者もいると思いますよ、とキランさん。
あと他にも読んだ記事でふと思い出しました。「明るくて友達多かった子だった」というエレン・ルームさんと息子ジュールズ君(上写真)の話です。彼の死因はいまだにはっきり分かってないみたいですが、お母さんとしてはネット上で流行った例の「ブラックアウトチャレンジ」が関係していたんじゃないかな、と考えている様子でした。
さて、政府はこれからどうするつもりなんでしょうか。何度か話題になったニュースレターとか宣伝を横目に見つつ…今のところ、労働党がHS2(高速鉄道プロジェクト)から手を引く気配はほぼないと言われているようです。「この計画って、大規模インフラ事業という政府のお決まりのストーリーにはまるから、政権としてもなかなかやめられない感じですね」とキランさん。もし何かあるとすれば、そのうち第二期計画みたいなものを再び大きく発表したいんじゃないでしょうか。ただ、それすら実現するとしたら二期目以降になるだろう、と何となく周囲では予想されているそうです。それがもし本当に進めば、元々抱いていた壮大な構想に少しでも近づける可能性も残っていそうですね。
とはいえ、有権者が次の選挙前に「経済的メリット」を肌で感じることはあまり期待できない雰囲気です。その代わり、「コスト膨張を抑え込む手腕くらいは見せておきたい」みたいなのが今の空気感でしょうか。それで最近になって、新しくHS2委員長としてマイク・ブラウン氏(ロンドン交通局出身)が任命されたようです。彼はエリザベス線でもスケジュール通り&予算内完了に一役買った人だから…同じこともう一回できればいいけど。ただ、この路線も今回で初めて仕切り直されるわけじゃなくて、「またリセット?」と半信半疑になる読者もいると思いますよ、とキランさん。
あと他にも読んだ記事でふと思い出しました。「明るくて友達多かった子だった」というエレン・ルームさんと息子ジュールズ君(上写真)の話です。彼の死因はいまだにはっきり分かってないみたいですが、お母さんとしてはネット上で流行った例の「ブラックアウトチャレンジ」が関係していたんじゃないかな、と考えている様子でした。
計画遅延の原因は政治的な干渉と拙劣な管理だった
テック企業のデータ開示、裁判所命令がなければ動かないらしい。ある女性は、遺族がこうした情報にアクセスできるようにと声を上げているとか。
スウェーデンのちょっとした町で、水道水から“永遠の化学物質”が見つかった時、住人たちはこれが今後どう響くか全然想像もしていなかったそう。マルタ・ザラスカの記事によれば、その後の展開はなかなか一筋縄ではいかなかった様子。
サウジアラビアの記者トゥルキ・アルジャセルは、およそ十年近く前、「国家安全保障」を理由に作家が命を落とすことだってあり得る、とSNSで発信していたことがある。でも先日、その本人が処刑されたというニュースも入ってきた。ステファニー・キルヒガスナーの記事だと、この出来事とカショギ氏事件との違いなんかにも触れている。
あと、タッカー・カールソン氏については個人的にあまり良い印象持っていない人も多いみたいだけど、彼とテッド・クルーズ議員とのやり取り、イラン政策への共和党強硬姿勢を浮き彫りにするという意味では、それなりに参考になる場面もある気がする。動画クリップもちらほら出回っているようだし。
それから身長フィルター付きのマッチングアプリについて考えたことある?リア・ハーパーさんの記事では、“六フィート”くらいの男性へのこだわりを例に挙げて、高さへの社会的執着について少し掘り下げているんだとか。
スポーツ…マンチェスターシティのフィル・フォーデン選手、試合開始早々ゴール決めて結構盛り上がったみたい。写真付きでその瞬間紹介されてたね。この大会自体も国際色濃くて、対戦相手はモロッコ代表クラブだったっぽいし…点差はそこまで大きくならず二点差程度で終わった模様。ただ細かい流れまでは分からないけど…。
スウェーデンのちょっとした町で、水道水から“永遠の化学物質”が見つかった時、住人たちはこれが今後どう響くか全然想像もしていなかったそう。マルタ・ザラスカの記事によれば、その後の展開はなかなか一筋縄ではいかなかった様子。
サウジアラビアの記者トゥルキ・アルジャセルは、およそ十年近く前、「国家安全保障」を理由に作家が命を落とすことだってあり得る、とSNSで発信していたことがある。でも先日、その本人が処刑されたというニュースも入ってきた。ステファニー・キルヒガスナーの記事だと、この出来事とカショギ氏事件との違いなんかにも触れている。
あと、タッカー・カールソン氏については個人的にあまり良い印象持っていない人も多いみたいだけど、彼とテッド・クルーズ議員とのやり取り、イラン政策への共和党強硬姿勢を浮き彫りにするという意味では、それなりに参考になる場面もある気がする。動画クリップもちらほら出回っているようだし。
それから身長フィルター付きのマッチングアプリについて考えたことある?リア・ハーパーさんの記事では、“六フィート”くらいの男性へのこだわりを例に挙げて、高さへの社会的執着について少し掘り下げているんだとか。
スポーツ…マンチェスターシティのフィル・フォーデン選手、試合開始早々ゴール決めて結構盛り上がったみたい。写真付きでその瞬間紹介されてたね。この大会自体も国際色濃くて、対戦相手はモロッコ代表クラブだったっぽいし…点差はそこまで大きくならず二点差程度で終わった模様。ただ細かい流れまでは分からないけど…。

巨額をつぎ込んだHS2を今さら中止できるのか
トレント・アレクサンダー=アーノルドがレアル・マドリードで初めてピッチに立った時、相手はたしかアルヒラルだったとか。試合はなんとなく1対1くらいの引き分けだったらしい。チェルシーのムドリクの話もちらほら耳に入る。どうやらフットボール協会から何か禁止薬物絡みで処分を受けるかもしれないという噂が回っている。規定によると数年単位の出場停止もあり得るみたいだし、去年検査で陽性反応が出たことが影響しているようにも思える。
クリケットになると、イングランドは副キャプテンのポープをそのまま起用する形になったそうだ。それより若手のベセルという選手も名前は挙がっていた気がするけど、今回はまだ出番がなかった模様。
新聞の一面で目立っていた記事をざっと並べてみる。「私もしかしたら…」みたいな感じでトランプ元大統領が戦争への参加について態度を決めかねている様子、とどこかにあった。他紙では「英国は米国を空爆支援?」みたいな見出しや、「イラン攻撃は合法なのか」と疑問符つきの記事もちらほら。「NATO拠出金5%延期要請」「トランプ氏、イラン指導者へ警告」など他にも情報はいろいろ流れているけど、実際にどう動くかはまだ霧の中っぽい。メトロ紙では「終末論」っぽい言葉まで載っていて、それだけ緊張感あるんだろう。
経済系の話題では、中国製風力タービン供給会社について米国から安全保障上注意喚起されたという報道。英エクスプレス紙では安楽死法案について触れた個人視点の記事もあったりする。社会福祉関連として「給付金コスト増加予想」「PIP削減“危機的”」など暗めな話題もちょくちょく目についた印象。
そして今日焦点になっていたガザ情勢――ユニセフなどの食料支援活動中、現地住民たちが物資を運ぶ光景。ただし世界的にはイラン問題へ関心が移りつつあるとかで、その裏側でイスラエル軍がガザ内で何をしているかについて改めて取り上げる動きもあるようだ。
エラ・バロンさんによる風刺画には独特な味わいあり。
少し明るい話題として、人間関係や雰囲気に敏感になる経験を語った記事も紹介されていて、“自分でも知らず知らず周囲への影響を意識するようになっていた”……そんな一節に共感する人もそこそこ多いのかなと思う
クリケットになると、イングランドは副キャプテンのポープをそのまま起用する形になったそうだ。それより若手のベセルという選手も名前は挙がっていた気がするけど、今回はまだ出番がなかった模様。
新聞の一面で目立っていた記事をざっと並べてみる。「私もしかしたら…」みたいな感じでトランプ元大統領が戦争への参加について態度を決めかねている様子、とどこかにあった。他紙では「英国は米国を空爆支援?」みたいな見出しや、「イラン攻撃は合法なのか」と疑問符つきの記事もちらほら。「NATO拠出金5%延期要請」「トランプ氏、イラン指導者へ警告」など他にも情報はいろいろ流れているけど、実際にどう動くかはまだ霧の中っぽい。メトロ紙では「終末論」っぽい言葉まで載っていて、それだけ緊張感あるんだろう。
経済系の話題では、中国製風力タービン供給会社について米国から安全保障上注意喚起されたという報道。英エクスプレス紙では安楽死法案について触れた個人視点の記事もあったりする。社会福祉関連として「給付金コスト増加予想」「PIP削減“危機的”」など暗めな話題もちょくちょく目についた印象。
そして今日焦点になっていたガザ情勢――ユニセフなどの食料支援活動中、現地住民たちが物資を運ぶ光景。ただし世界的にはイラン問題へ関心が移りつつあるとかで、その裏側でイスラエル軍がガザ内で何をしているかについて改めて取り上げる動きもあるようだ。
エラ・バロンさんによる風刺画には独特な味わいあり。
少し明るい話題として、人間関係や雰囲気に敏感になる経験を語った記事も紹介されていて、“自分でも知らず知らず周囲への影響を意識するようになっていた”……そんな一節に共感する人もそこそこ多いのかなと思う
労働党政権はどうやってこの難題に取り組もうとしているか
写真:Ejatu Shaw/The Guardian
一年ほど前、プレシャス・アデシナさん(上の写真に写っている)は、なんとなく髪型をいろいろ試してみようと決めたそうだ。特別な理由があったわけでもなく、ただ自分のスタイルを変えてみたい気分だったとか。でも、やってみると想像よりも複雑で――特にブラック女性にとっては「髪」というものが意外と大きな意味合いを持つことに気づいたと言う。
彼女が自分の髪について考え始めた頃、SNSなどで自然なヘアスタイルを堂々と披露する知識人やインフルエンサーが少しずつ増えていたらしい。それを見ているうちに、自分自身も縮れ毛やアフロなど本来の髪質を活かすことへ抵抗感が薄れていった、と語っていた。
実際、この流れは彼女だけではないようで、ここ数年くらいでブラック女性向けのナチュラルヘア用プロダクトや美容師さんたちも静かに増えてきているという話も聞こえてくる。まあ、「爆発的」とまでは言えないけど、それなりの広がり方なのかもしれない。
エッセイ内でアデシナさんは「自分の髪型やケア方法について振り返ることで、小さい頃から“黒人だから美しくない”とか“仕事に向いてない”“恋愛対象になりづらい”みたいな思い込みを少しずつ手放せてきた」と書いている。全部一度には消えないけど、それでも何か変化は感じられるようだ。
ところで、最近会社でも退屈しがちな人は多いんじゃないかな…ガーディアン紙ではクロスワードパズルなんかも公開されているので、暇つぶしにも使えるよ。明日また新しい話題があるかもしれないね。
一年ほど前、プレシャス・アデシナさん(上の写真に写っている)は、なんとなく髪型をいろいろ試してみようと決めたそうだ。特別な理由があったわけでもなく、ただ自分のスタイルを変えてみたい気分だったとか。でも、やってみると想像よりも複雑で――特にブラック女性にとっては「髪」というものが意外と大きな意味合いを持つことに気づいたと言う。
彼女が自分の髪について考え始めた頃、SNSなどで自然なヘアスタイルを堂々と披露する知識人やインフルエンサーが少しずつ増えていたらしい。それを見ているうちに、自分自身も縮れ毛やアフロなど本来の髪質を活かすことへ抵抗感が薄れていった、と語っていた。
実際、この流れは彼女だけではないようで、ここ数年くらいでブラック女性向けのナチュラルヘア用プロダクトや美容師さんたちも静かに増えてきているという話も聞こえてくる。まあ、「爆発的」とまでは言えないけど、それなりの広がり方なのかもしれない。
エッセイ内でアデシナさんは「自分の髪型やケア方法について振り返ることで、小さい頃から“黒人だから美しくない”とか“仕事に向いてない”“恋愛対象になりづらい”みたいな思い込みを少しずつ手放せてきた」と書いている。全部一度には消えないけど、それでも何か変化は感じられるようだ。
ところで、最近会社でも退屈しがちな人は多いんじゃないかな…ガーディアン紙ではクロスワードパズルなんかも公開されているので、暇つぶしにも使えるよ。明日また新しい話題があるかもしれないね。