プロが選ぶシンクアクセサリー:使いやすさと耐久性で比較する選び方のポイント

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はじめに:シンクアクセサリー選び、意外と難しいですよね

うーん…なんて言うか、最近よく考えるんですけどね。シンク周りの、あの、こまごまとしたものたち。スポンジ置きとか、水切りとか。あれ、選ぶの、意外と難しくないですか。

まあ、とりあえずこれでいいか、って安いのを買うと、すぐヌメヌメしてきたり、気づいたら錆びてたり。結局、何度も買い替えることになって。あれって、地味にストレスだし、お金も無駄にしてるなって…。だから今日は、ちょっとプロ…というか、長くキッチンを見てきた人間として、どういう視点で選べば後悔しないか、っていうのを、少し整理してみようかな、と。そんな感じです。

「とりあえず」で買うと失敗する、よくあるパターン

よくある失敗って、だいたい決まってるんですよね。例えば、吸盤でくっつけるタイプのスポンジホルダー。最初はいいんですけど、だんだん吸盤が弱くなって、気づいたらシンクの中に落ちてる。で、それにイラッとする、みたいな。

あとは、プラスチック製の水切りカゴ。軽くていいんですけど、すぐに水垢とか、ピンク色のぬめりが…。あれ、カビの一種らしいですからね。 衛生的にもどうなのかなって思うし、見た目も良くない。ステンレス製でも、安いやつだと溶接部分から錆びてきたりして。結局、「安物買いの銭失い」になりがちなんですよね。

失敗したアクセサリーでごちゃつくシンク
失敗したアクセサリーでごちゃつくシンク

プロが考える選び方のポイント:「素材」と「動線」

じゃあ、どうやって選ぶのか。私が大事にしてるのは、大きく二つ。「素材」と「キッチンの動線」ですね。まあ、当たり前っちゃ当たり前なんですけど、この二つをちゃんと考え抜くのが、意外とできてない。

まず素材。ステンレスを選ぶなら、「18-8ステンレス」とか「SUS304」って書いてあるものがいいですね。 これはクロムが18%、ニッケルが8%含まれてるっていう意味で、すごく錆びにくいんです。 ただの「ステンレス」って表記だけのものは、ちょっと質が落ちる可能性も…。まあ、お値段も変わってきますけど、長く使うなら断然こっちがおすすめです。

それから、シリコン製。熱に強いし、シンクを傷つけないのは良い点です。ただ、ものによってはホコリがつきやすかったり、色の濃い食材…カレーとか、そういうので色が移っちゃうこともある。あと、やっぱりカビには注意が必要ですね。

もう一つが「動線」。つまり、自分がキッチンでどう動くか、ですね。例えばアメリカとかだと、最近「ワークステーションシンク」っていうのが流行ってるみたいで。 シンクの上にまな板とか水切りをスライドさせて置ける、作業台みたいな大きなシンクです。 でも、日本の一般的なキッチンだと、そこまでスペースないことが多いじゃないですか。だから、限られたスペースで、いかに作業の邪魔にならないか、が重要になる。水切りカゴを置いたら、大きな鍋が洗えなくなった、とかじゃ本末転倒なので。

素材と動線を意識したシンク周りのイメージ
素材と動線を意識したシンク周りのイメージ

具体的なアクセサリーで比較してみる

言葉だけだと分かりにくいんで、いくつか具体的なもので比べてみましょうか。最近よく見る3つのタイプで考えてみます。

種類 使いやすさ 耐久性 手入れのしやすさ
折り畳み水切り(巻くタイプ) これは本当に楽。使う時だけ広げて、普段は巻いて隅に置けるから、作業スペースを邪魔しないのがいい。 うーん、ピンキリかな。ステンレス製でも、シリコンの連結部分が劣化したり、細いから重い鍋はちょっと不安。 棒が一本一本洗えるのはいいけど、全部をきれいに拭くのは少し面倒かも。食洗機OKなものを選ぶと楽ですね。
シンク上 水切りラック 収納力は抜群。食器だけじゃなく、まな板とか色々置ける。ただ、高さが出るから圧迫感があるのと、蛇口の位置によっては設置できないことも。 しっかりした作りのものが多いから、耐久性は高い方だと思う。ただ、安価なものだとやっぱり接合部から錆びる可能性はありますね。 これは…正直、一番面倒かもしれない。パーツが多いし、棚の裏とか、手が届きにくいところに汚れがたまりやすい。
towerシリーズみたいな、シンプルなスポンジホルダー 山崎実業さんのtowerシリーズとか、すごく人気ですよね。 シンプルで、蛇口に挟むタイプとか、シンクの隅に置くだけのとか。場所を取らないのがいい。 作りがしっかりしてるものが多い印象。塗装が剥げるとそこから錆びることもあるけど、ちゃんとしたメーカーのなら、かなり長持ちするんじゃないかな。 構造が単純だから、圧倒的に洗いやすい。 これが一番のメリットかも。ぬめりとか、気になったらすぐサッと洗える。

あまり知られていないけど、実は便利なもの

あと、これはあまり使ってる人がいないかもしれないけど、個人的におすすめしたいのが「シンクグリッド」っていう、シンクの底に敷く網です。

これを敷いておくと、熱いお鍋を直接置いてもシンクが傷まないし、食器を落とした時の衝撃も和らげてくれる。あと、野菜を洗った時とか、底に直接つかないから衛生的。水も流れやすいですしね。

デメリットは…まあ、洗い物が増えることですかね。グリッド自体を定期的に洗わないと、やっぱりぬめりの原因になる。 それが許容できるなら、シンクをきれいに保つには、すごく良いアイテムだと思います。

シンクグリッドが設置された、清潔なシンクの底
シンクグリッドが設置された、清潔なシンクの底

まとめというか、最後に思うこと

結局、シンクアクセサリーって、毎日の小さな「イラッ」をなくしてくれるためのものだと思うんですよね。だから、「安くて多機能」よりは、高くても「本当に自分の使い方に合っていて、長く使える」ものを一つか二つ、厳選して持つのがいいんじゃないかな、と。

買う前には、必ずシンクのサイズ、特に幅と深さをちゃんと測ること。それから、自分が何を一番優先したいのか…作業スペースなのか、収納力なのか、それとも手入れの楽さなのか。それを考えてからお店に行くと、失敗が少なくなると思います。

あなたのシンク周りのこだわりとか、逆に「これに困ってる!」みたいなことがあったら、ぜひコメントで教えてください。何かヒントになることがあるかもしれません。

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