変化に直面する私たちの心境
ジャーナリストって、他人に何か変化が起こると急に語気強く熱弁ふるうイメージない?うーん、自分だけかな。いや、でも本当に、いざ自分たちがその波をくらう側になると、なんであんなに黙り込むんだろうね。いやまあ…報道するのと実際当事者で在るのは次元違う体験なのかもしれないし。ま、いいか。
で、「Was mit Medien」の僕らにもとうとう“それ”が巡ってきたのだった――時期は数年前の八月中旬頃だったと思う、多分。それまで続けていた「Eine Stunde Was mit Medien」がドイツラジオノヴァで最終回を迎えることになっちゃった。理由は新しい番組枠ができるから、と聞いたけど…えっと、局で放送始めた時けっこう嬉しかった記憶あるなぁ。そのころラジオノヴァという名前も今とは少し違っていた気がするし、「この場所に自分も関われたら」みたいな妙な焦燥感が妙に頭をよぎった日々。
ほんと不思議だったな。実際オンエアできるようになった瞬間には、言葉にできない達成感みたいなのもあってさ。でも……いや、それでもやっぱり心の端っこでは「いつかこの番組にも終わりは来る」って予感していた部分あった…かもしれないね。不安というより諦念寄りな感じ? いや、どうなんだろ。
正直、その変化全部を悪いこととして受け止めてばかりじゃなくて、「まあとりあえず何か次につながればいいかな」みたいな緩やかな空気だったように思う。……今思えば楽観してたんじゃなくて、一周回ってヘンな安心感すら漂わせていたような、不自然さも混じっていてさ。でもまあ、人間そんなものかもしれないね。
で、「Was mit Medien」の僕らにもとうとう“それ”が巡ってきたのだった――時期は数年前の八月中旬頃だったと思う、多分。それまで続けていた「Eine Stunde Was mit Medien」がドイツラジオノヴァで最終回を迎えることになっちゃった。理由は新しい番組枠ができるから、と聞いたけど…えっと、局で放送始めた時けっこう嬉しかった記憶あるなぁ。そのころラジオノヴァという名前も今とは少し違っていた気がするし、「この場所に自分も関われたら」みたいな妙な焦燥感が妙に頭をよぎった日々。
ほんと不思議だったな。実際オンエアできるようになった瞬間には、言葉にできない達成感みたいなのもあってさ。でも……いや、それでもやっぱり心の端っこでは「いつかこの番組にも終わりは来る」って予感していた部分あった…かもしれないね。不安というより諦念寄りな感じ? いや、どうなんだろ。
正直、その変化全部を悪いこととして受け止めてばかりじゃなくて、「まあとりあえず何か次につながればいいかな」みたいな緩やかな空気だったように思う。……今思えば楽観してたんじゃなくて、一周回ってヘンな安心感すら漂わせていたような、不自然さも混じっていてさ。でもまあ、人間そんなものかもしれないね。
本段の参照元: https://www.danielfiene.com/archive/2020/07/24/ein-neues-kapitel-fuer-was-mit-medien/
メディアの未来を共に探る仲間へ
あのときのこと、いまだに妙にはっきり覚えているんだよね。番組終了を告げるメールが突然届いて…というか、件名を見た瞬間、うすうす内容が分かってしまった自分に少し驚いた記憶が残ってる。ああ、それとも単なる勘だったのかもしれないけど。でもまあ、そのメールには担当ディレクターから短いメッセージが添えられてて、新しい編成について説明されていた。「これまでの放送枠がなくなる」と書いてあってさ、それを読んだときは言葉じゃ全然表せない変な寂しさと納得感みたいなのが一緒になって押し寄せてきた。
……いや、こうして思い返してみると、なんでそんなに冷静だったんだろう、と今さら自問したくもなる。実はそうでもなくて、その場には他の番組スタッフも数人集まってたけど、空気は明らかに普段より静かだったなぁ。会議室、自動販売機の音だけやたら響いてたりして。本当に『次はどうする?』という問いへの答えなんて誰も持ち合わせてなかったと思う。でも考えてみれば…ラジオ業界で突然終わることって特別珍しいわけじゃないよね。ドイツ国内でも近年、この種の番組改編や打ち切りは七十本前後発生している(ARD, 2022)とか聞くし。
ま、それでも「あれが人生唯一無二の出来事」なんて受け止め方を誰もしなかった気がする――逆に妙に冷静というか、「あーもう仕方ないよな」みたいな雰囲気しか残らなかった日だったと思う。それでも時々ふっと当時を思い出す自分がいる。
……いや、こうして思い返してみると、なんでそんなに冷静だったんだろう、と今さら自問したくもなる。実はそうでもなくて、その場には他の番組スタッフも数人集まってたけど、空気は明らかに普段より静かだったなぁ。会議室、自動販売機の音だけやたら響いてたりして。本当に『次はどうする?』という問いへの答えなんて誰も持ち合わせてなかったと思う。でも考えてみれば…ラジオ業界で突然終わることって特別珍しいわけじゃないよね。ドイツ国内でも近年、この種の番組改編や打ち切りは七十本前後発生している(ARD, 2022)とか聞くし。
ま、それでも「あれが人生唯一無二の出来事」なんて受け止め方を誰もしなかった気がする――逆に妙に冷静というか、「あーもう仕方ないよな」みたいな雰囲気しか残らなかった日だったと思う。それでも時々ふっと当時を思い出す自分がいる。
